慰安婦像の撤去求める:グレンデール市に抗議

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慰安婦像を視察し、バナーを広げ撤去を求める議員団

慰安婦像を視察し、バナーを広げ撤去を求める議員団

 グレンデール市所有の公園に昨年、韓国系団体によって設置された慰安婦像の撤去を求め、日本の地方議員などで構成する訪米団(団長、松浦芳子・東京都杉並区議)が14日、ロサンゼルスを訪れ、関係自治体訪問や各所視察など3日間の活動をこなした。同市に抗議文を提出したり、志を同じくする当地の日本人活動家とのパネルディスカッションに参加し協力関係を確認、現地で得た情報を帰国後の活動に役立てる。【永田 潤】
日韓のメディアに囲まれ、グレンデール市に提出した抗議文と慰安婦に関する米公文書のコピーを披露する松浦芳子団長(中央)

日韓のメディアに囲まれ、グレンデール市に提出した抗議文と慰安婦に関する米公文書のコピーを披露する松浦芳子団長(中央)

 訪米団は、県議、市議、区議、町議などで組織する「慰安婦像設置に抗議する全国地方議員の会」の代表ら13人。松浦団長は同市の像が、ねつ造された情報に基づいて建てられたとし「韓国の日本大使館前に建つのと意味が違う。韓国国内では構わないが、関係のないアメリカの公共施設である市の公園に設置されたので、何とかしなければならないと思い、現地の様子を把握するために訪米した」と説明。訪米団のメンバーを地方議員で固めた点については、政府が慰安婦像について政治問題にしない立場を取るため「国会議員ではなかなかできない、地方議員にしかできないことをやろう」と決起したという。「国会議員が抗議すると国同士になるので、グレンデールの地方議会で決まったので『地方対地方』でやりやすい。地方議会は住民に一番近いところで活動できるのでいい」と話した。
 議員団は16日、同市を訪れ賛同議員321人分の名簿入りの抗議文を提出した。市側からは事前に「政治家とメディアには会わない」と回答を得たとい
グレンデールの碑文の誤りを指差す議員団のメンバー

グレンデールの碑文の誤りを指差す議員団のメンバー

うが、抗議文を受理され、訪米団は対応を評価した。一行はその後、像が建つ公園に向かい、女性議員を先頭に日米の小旗を持って入場。少女像を初めて目にし「小さな子どもが無邪気に遊ぶ、こんな美しい公園に慰安婦の像をなぜ建てるのか」などと理解に苦しみ、碑文を読んでは「事実を歪曲している」と嘆いた。碑には「性奴隷」や「1923年から45年にかけて20万人以上の女性が、ら致された」と刻まれているが、いずれも事実と異なると口を揃えた。
 植松和子・静岡函南町議は、少女像に向き合い一礼し、「ここに座っている必要はもうないよ。早くお国に帰りなさい」と、優しく語りかけた。辻村ともこ・東京狛江市議は「碑には、でたらめな歴史が書かれていた。実際に目にし、あの像からは世界平和は生まれないと確信した」とし、速やかな撤去を求めた。松浦団長は「抗議というよりも事実を伝えに来た。実際に初めて像を見て、碑を読んで、これはひど過ぎると思った。慰安婦に関する米国の公文書を添えたので、真実を分かってもらえると思う」と述べ、期限を設けないで市の対応を待つという。
 ブエナパークの市議会でも同様の像を設置する提案がなされたが、廃案となった。訪米団は14日、同市議会を表敬訪問した。松浦団長が、慰安婦像設置を提案した韓国系のオウ市長が同席する中で演説し、議会の設置案採決中止に対し「見識と良識に敬意と感謝を表する」などと述べた。
 議員団は、訪米が最終的な活動目的ではないとし、帰国後は市民と国会議員に報告し連携を図り、地方議員の輪を広げ再訪米を視野に入れた活動継続へ意欲を示している。

議員交え公開討論会
訪米を歓迎「結束の契機に」
TJN

 少女像の撤去を目指して昨年6月に発足した地元の日系団体「True Japan Network」(TJN)が主催したパネルディスカッションが15日、日米文化会館で開かれ、パネリストに議員団のメンバーを招いた。陶守倶行・TJN代表は、「『何とかしなければ』との思いで、草の根運動をやっている」と強調。「議員団の訪米が、相手に対抗するわれわれの結束の契機になればいい」と願った。人員、資金の豊富な韓国側に対し、TJNはわずか十数人という「手弁当」(陶守代表)であることから、メンバーは訪米団の加勢を「頼もしい」と歓迎した。

少女像に優しく語りかける植松和子・静岡函南町議

少女像に優しく語りかける植松和子・静岡函南町議

 パネリスト10人の総意として、慰安婦の歴史認識の最大の問題はやはり、当時の河野官房長官が発表した「河野談話」だ。自民党の小島健一・神奈川県議は「慰安婦の強制連行は、朝日新聞、河野談話、韓国政府が作り出した戦後最悪のファンタジーであり、このために日本がどれだけ酷い目にあったのか訪米して分かった」と述べた。参加者は、政府への河野談話撤回の要求が先決だと同調したものの、パネリストの目良浩一さんは「腰の重い政府を動かす前に、われわれは活動を続けなければならない」と同士に向け、冷静に団結を呼び掛けた。同じくパネリストの馬場信浩さんが各議員に要望したのは、政府の謝罪や国家賠償など、日本全国で44議会が議決した「慰安婦意見書」の見直しで、「日本が認めていることになる」と力を込めた。馬場さんは、議員団の訪問により「グレンデール市は緊張しているので、訪問を繰り返してプレッシャーをかけ続ければいい」と抑止力を強調し、「日本に帰れば、慰安婦意見書を取り下げさせる活動をしてほしい」と願った。
 陶守・TJN代表は今後の活動について、「グレンデール市民に直接訴え、真実を伝えたい」とし、「慰安婦問題と関係なく、日本人と日本文化の素晴らしさを伝えたい」と望み、同市での日本文化の紹介イベント開催を計画している。像の撤去運動と並行し、新たな慰安婦像設置を阻止するため、韓国系住民が多く住む町で目を光らせるという。団体の運営では人員の増強を図りながら、像撤去を推進する他の日系の団体に働きかけ、協力関係を築くことを目指す。
記者会見で集合写真に納まる訪米団と陶守倶行・TJN代表(後列左端)

記者会見で集合写真に納まる訪米団と陶守倶行・TJN代表(後列左端)

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