来賓と協会の役員らによる鏡開き
来賓と協会の役員らによる鏡開き
あいさつに立つ波多野会長
あいさつに立つ波多野会長
 設立15年目の新春を迎えた「米国日系レストラン協会(JRA)」は1月27日、小東京のダブルツリー・ヒルトンホテルで、今年度総会と新年親睦会を開き、波多野勲会長の再任が決定した。参加した業界関係者は、昨年ユネスコの世界無形文化遺産に日本食が登録されたことを好機に、さらなる普及に向け団結を誓った。
] 来賓の天野宏之・在ロサンゼルス日本総領事館領事とテランス・パウエル・ロサンゼルス郡衛生局局長、吉村佐知子・JETROロサンゼルス事務所所長が祝辞を贈った。和食の同遺産登録を祝福し「日本食が世界に認められたのは、日本食に携わるみなさんのおかげでもある」などと称賛し、協会のますますの発展を願った。席上、協会設立時から協力する清酒メーカー6社に感謝状が贈られた。
 新年のあいさつに立った波多野会長は、和食の同遺産登録を、手放しでは喜んでいない。その理由を日本と海外の料理人の技術の差の大きさを案じており「アメリカの和食界は、困難が続くと思う。日本食レストランに携わる人が、自覚して技術を向上させなければならない」と呼びかけた。協会の運営については「より多くの会員を作って、日本食を普及させたい」と述べた。日本政府は世界に、日本食と「国酒」(清酒と焼酎)を広める政策を推進しており、会長は「総領事館とジェトロと手を組んで、いろいろな企画を行いたい」とし、コラボレーションに意欲を示し、協力を求めた。
三本締めを行う(左から)JRA女王の柚原恵さん、波多野会長、豊島年昭顧問、JETROの吉村佐知子所長
三本締めを行う(左から)JRA女王の柚原恵さん、波多野会長、豊島年昭顧問、JETROの吉村佐知子所長
 親睦会では、日本食のレストランやメーカー、来賓の協会支援者など約150人の参加者に、すしや刺身、焼き鳥、地酒などを振る舞った。和食の全米普及という業界を挙げて活動に取り組む共通の目的を再度、確認し心を1つにした。
 JRAの会員は、レストラン経営者などが多く店が忙しいが、年間を通してさまざまな行事を開いている。精力的な活動は多岐にわたり、レストラン経営セミナー(衛生、法律、会計)、食品取り扱い証明書教室(マネジャーと従業員対象)、チャリティーゴルフ大会、すしを提供する敬老引退者ホームの慰問、二世週祭女王候補のスポンサー、日本食を広く一般に紹介する食の祭典など。
 JRAの詳細は、電話213・687・4055。
 www.jrasc.com
【永田潤、写真も】
協会の活動に協力する清酒メーカー6社に対する表彰式。中央が波多野会長
協会の活動に協力する清酒メーカー6社に対する表彰式。中央が波多野会長

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