大井競馬場との絆を再確認:強豪馬揃い、東京シティカップ

0

独走で東京シティカップを制したマジェスティック・ハーバー

独走で東京シティカップを制したマジェスティック・ハーバー

 アーケディアのサンタアニタ競馬場は3月29日、東京・大井競馬場との友好提携を記念したレース「東京シティカップ」を開催し、両競馬場は19年間にわたる固い絆を再度、確認した。記念レース開催を祝う「ジャパン・ファミリーデー」が併催され、さまざまな日本文化を紹介し、盛況を極めた。【永田潤、写真も】
野点を楽しむ参加者

野点を楽しむ参加者

 東京シティカップ(第8レース、ダート1・5マイル)は、総額10万ドルの重賞レース(GⅢ)に指定され、今年も強豪馬がエントリーし盛り上がった。優勝したのは、タイラー・ベイズが騎乗したマジェスティック・ハーバー。ペースを守り中盤に着け、じりじりと追い上げ第3コーナーで抜け出し先頭に立つと、他の追随を許さず3馬身の大差の独走でゴールし、優勝賞金6万ドルを獲得した。ベイズは「馬にペースを任せ、調子よく走ってくれた。勝負を仕掛けるタイミングも馬が決め、絶妙だった」と喜んだ。
 特別イベント「ジャパン・ファミリーデー」は、今年で13回目で日本のさまざまな文化や観光名所などを紹介して競馬ファンや家族連れなど多くの参加者を喜ばせた。
 同イベントは、今年は規模を拡大して内馬場で催され、茶道や華道、書道、折紙、相撲、民謡、琉球舞踊、太鼓など多くの日本の伝統文化・芸能を紹介した。見るだけではなく、参加者が折り紙を折ったり、毛筆で自分の名前を書いたり、土俵に上がって巨漢力士と対戦したりする趣向を凝らした「体験型」が人気を呼んだ。また、お面が並び、ヨーヨー釣り、日本食ではすし、カレー、たこ焼き、お茶が売られ、縁日のような雰囲気を醸し出した。
 その中で、人気ラーメン店14店が参加した「ラーメン横丁」は、各ブース前に1時間以上待つという長蛇の列ができ大盛況。ラーメン約1万5000杯を売り、
ラーメンファンが押し寄せ、イベントは活況を呈した

ラーメンファンが押し寄せ、イベントは活況を呈した

主催者側は「売り切れる店もあったので、待ってもらったお客さんに申し訳ない」と、うれしい悲鳴を上げていた。モントレーパークから来た中華系の4人組は毎週末ラーメンを食べ、地元のほとんどの繁盛店を知る通だ。この日は日本から来た店を目当てにし「あっさりした味噌味で、ちぢれ麺との相性がよく、おいしかった」と口を揃えた。1時間弱待ったというが「いつもラーメン屋では待っているので、苦にならなかった」と、ラーメンのためなら、何のその。イベントを通し、ラーメンブームを支えるファンの忍耐力の強さを見せつけられた。
 新美潤総領事は両競馬場の友好について「日本とアメリカがいろんな分野で交流しているが、競馬界でも日米交流が盛んに行われていてすばらしい。これからも続けて、日米交流をいっそう深めてほしい」とエールを送った。東京シティカップと日本総領事杯を観戦し「見事なレースだった。(総領事杯に優勝した)馬主に祝福をして喜んでもらい感銘深かった」話した。日本文化イベントについては「今年は広いスペースで楽しんでもらえたと思う。特にラーメン屋の百数十メートルの長蛇の列には驚いた。アメリカでラーメンがこんなに人気が出てうれしい」と述べた。

サンタアニタと大井
友好提携の継続に意欲

飛び入り参加者が土俵に上がり、大きな力士を押し倒した

飛び入り参加者が土俵に上がり、大きな力士を押し倒した

 サンタアニタ、大井の両競馬場は1995年の友好提携締結後、 東京シティカップとサンタアニタ・トロフィーの記念レースをそれぞれ開き、競馬文化を通じ国際交流を深めている。提携は事業面の情報・意見交換のみならず、騎手と調教師が行き来した技術交流も進め、ともに提携継続に意欲を示している。大井は、サンタアニタから吸収したことを取り入れ、施設の改良や顧客サービスの向上などに役立てている。
 来米した大井の競馬事務局開催サービス課の課長の今井正人さんと、同サービス課の広報係長の佐藤和也さんは、ウイニング・サークルで馬主に優勝トロフィーを手渡した。初の試みという鏡開きをして升酒で乾杯し祝い「馬主の方にとても喜んでもらって嬉しかった。騎手と馬主、みんなが触れ合って勝利を祝う感じがして印象的だった」と述べた。
 今井さんは今回得た収穫について「一番参考になったのは、サンタアニタが団体客や高額を賭ける顧客の開拓に力を入れていること。いろんな種類のお客さんがいることが分かり見習いたい」と話した。佐藤さんは「サンタアニタのいいところを取り入れ、大井独自の競馬を軸にした、さまざまなサービスを提供してアミューズメント性を高めたい」と意欲を示した。ジャパン・ファミリーデーについて2人は「毎年大きくなって、日本と日本文化を理解してもらえるとてもいい企画だと思う。われ
升酒で祝杯を挙げ、友好提携に意欲を示す両競馬場の関係者。左から大井の佐藤さん、サンタアニタのシーバレルさん、大井の今井さん、サンタアニタのハマリーさん

升酒で祝杯を挙げ、友好提携に意欲を示す両競馬場の関係者。左から大井の佐藤さん、サンタアニタのシーバレルさん、大井の今井さん、サンタアニタのハマリーさん

われの競馬場も紹介してもらい、うれしい」と謝意を表した。
 サンタアニタのピーター・D・シーバレル特別企画担当役員は、友好提携について「大井との交流が深まり、東京シティカップを今年も開催できたことを誇りに思う。そして毎年、訪日するとわれわれを手厚くもてなしてもらってサンタアニタ・トロフィーを開いてもらい敬意を表したい」と話した。日本文化紹介については「多くの種類の日本文化を披露して、われわれの競馬ファンを喜ばせてくれた。ラーメンを待つ長い行列は予想してなかった。今日のラーメンファンが、競馬への関心を持つきっかけになればうれしい」と語った。
【写真右】夢中になって折り紙を折る女の子【同左】ヨーヨーを釣りご機嫌の男の子

【写真右】夢中になって折り紙を折る女の子【同左】ヨーヨーを釣りご機嫌の男の子


松豊会の日本民謡

松豊会の日本民謡


LA祭り太鼓の力強い演奏

LA祭り太鼓の力強い演奏

Share.

Leave A Reply