ころばぬさきに

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 急激な暑さの後に平年の涼しさ、そしてまた酷暑。咽喉の調子が悪い、咳がでるなど、体調を崩している人も多い。気温に対応できない疲れから、頭も体も働きが鈍くなる。今週の涼しさは、過ごしやすいというより、疲れを感じる。
 この暑さで、一つ発見した。多分熱中症だと思うが、カ氏100度の中を30分ほど歩いた後に気分が悪くなった。これは熱中症かと、水分補給をしようとしても、一気に飲めない。とにかく涼しくして休まなければと横になった。水分補給と休養で、大事には至らなかったが、体が外部からの暑さ寒さの刺激に対して鈍くなってきていると思った。体が感じなくても、気温に対する備え、今日の気温は何度に上がる、だから長い時間の外出は避けようとか、水分補給はこまめにする、睡眠をよくとって疲れをためないなどの、注意を怠ってはいけない。体が要求するだろうと高をくくっていてはいけない。意識して注意を払うことが必要な年齢になっていると自覚した。
 外出時の注意事項は頭では分かっていても、のどの渇きを感じないと、つい水分補給を怠る。暑さ対策だけではない。知らず知らずにすり足になっていく。足を上げて歩くことも意識したほうがいい。路面は平らではない。うっかりつまずいた経験をお持ちの方も多いことだろう。足だけではない、持ったつもりが落してしまうこともある。
 何の努力も意識もせずにできたことが、できなくなると、人間の能力がこんなにすごかったのかと感動を覚える。こんな段差をいとも簡単に飛び越え、反射的に避けてこれたことが、不思議に思える。手足だけでなく内臓、頭がうまく連携していたと実感する。これは、つまずくようにならないと気付かない。そして、思い出す。歩き始めの赤ちゃんがよちよち歩いては、転び転びしてうまく歩けるようになる。そのとき、すり足から始まった。そして、転んでも骨折はしなかった。ここが違う。
 日々、老いる新発見と向き合う楽しみ、もうちょっと墓参りがしたいので足を高く上げる足踏みを心がけようと思う。
 何事か起こっても、そこでまた新発見があるはず、楽しみにしておこう。【大石克子】

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