
型にとらわれることなく、自由で新しい表現を求めるのが草月流の展示会

2012年に発足した「Men’s Group」による大作
「いつでも、どこでも、だれにでも」をモットーに、型にとらわれることなく、自由で新しい表現を求めるのが草月流の特徴。そのため作品には草花だけでなく、さまざまな素材が使用されたものも多く、作者それぞれの個性や思いが映し出されたオリジナリティー溢れる作品が並んだ。
同展示会は、ロサンゼルス支部が1年半に一度、春、秋と交互に開催しているもので、今年は「私の花」をテーマに、各自のいけばな人生の集大成と位置づけた。各自1カ月以上前からデザインを構成し準備。個人作の他にも、教授陣による壮大な共同作品や、男性会員部「Men’s Group」による力強い大作も展示された。
草月流の作品には、ボルトやワイヤーなどを用いたスケールの大きな作品も多く、力のある男性会員は重要な役割を担っている。そのため、男性会員の技術向上を目的に2012年、支部内に男性会員のための部が発足された。現在は、北島蓉幸さんを中心に約10人の部員がおり、定期的に勉強会を開いている。

ロサンゼルス支部の武市玉春支部長による「大地への恵み」
「いけばなは世代を超え、人種を超え、国を超え、日本文化や歴史、またその素晴らしさを平和的に伝え広められる素晴らしい手段」といい、これからも広く、多くの人にいけばなの美しさや奥深さ、日本の伝統文化を知ってもらいたいと話した。
草月には、ロサンゼルス支部をはじめとする海外支部が約120あり、展示会や研究会、また講習会などを行い、地域に根ざしたさまざまな活動をしている。
【中村良子、写真も】