オレンジ郡アナハイムにあるディズニーランドを訪れた観光客の間で、はしかの感染が確認され、注意が呼び掛けられている。

 カリフォルニア州公衆衛生局によると、カリフォルニア州で現在はしかの感染が確認されているのは22件。感染者のうち17人は、昨年12月15日から20日の間にディズニーランドを訪れており、その後感染が確認された。あとの5人はディズニーランドで感染したかどうか現在調査中だという。
 この期間にディズニーランドまたは隣接するテーマパーク「カリフォルニア・アドベンチャー」を訪れた観光客は、感染の恐れがあるとして当局は注意を喚起している。
 感染者は、カリフォルニア州ではロサンゼルス郡、オレンジ郡、リバーサイド郡、アラメダ郡、ベンチュラ郡、サンディエゴ郡で報告されている。またユタ州からディズニーランドを訪れていた観光客2人とコロラド州、ワシントン州からもそれぞれ1人の感染が確認されている。
 感染者の中でワクチン接種を受けていたのは4人、受けていなかったのが12人で、残り6人に関しては分かっていない。
 米国では2000年にはしかは撲滅されたとしているが、昨年1月1日から11月29日までの期間に、24州で610人のはしか感染者が確認されている。その多くがワクチン接種を行っていなかったことが分かっている。
 はしかは高熱やせき、鼻水、目の充血など風邪と似た症状が数日間あらわれる。高熱は3、4日で下がるが、その後再び発熱し、体中に発疹がでてくる。症状は10日ほどでおさまるが、肺炎などと併発する恐れもあるため、注意が必要とされている。

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