加州議員:予防接種の免除措置、廃止を提案

0

 はしかの流行が拡大するカリフォルニア州で加州議員らが4日、個人の信条を理由に保護者が子どもの予防接種を拒否することが許されている現在の加州法の改正を求める法案を提出した。

 州法の改正を提案したのはリチャード・パン加州上院議員(民主・サクラメント選出)と、以前サンタモニカ・マリブ統一学校区の理事会メンバーを務めていたベン・アレン同州上院議員(民主・サンタモニカ選出)。
 感染者に予防接種を受けていなかった患者がいたことや、また予防接種を受けていない子どもへのさらなる感染拡大を防ぐことを目的に、個人の信条に基づき予防接種を拒否することが今後できないよう求めている。
 多くの州で個人や宗教上の理由から予防接種を拒否することがゆるされているが、ミシシッピ州とウエストバージニア州ではこうした例外は適用されていない。
 米疾病管理予防センター(CDC)によると、ミシシッピ州の13年から14年にかけての幼稚園児のワクチン接種率は99・7%、ウエストバージニア州では96・1%だった。どちらも全米平均の94・7%を上回る。加州は92・3%となっている。
 カリフォルニア州公衆衛生局によると現在加州では患者99人のうち39人がオレンジ郡にあるディズニーランドおよび隣接するカリフォルニアアドベンチャーを訪れ感染したことが確認されており、ほか23人はこれらの感染者からの二次感染とみられている。隣国メキシコを含む加州以外の州ではおよそ19人の感染が確認された。
 個人の信条などを理由に保護者による子どもへの予防接種の免除措置がとられたのは1961年から。これまでのところ、予防接種を受けていなくても、学校への入学は許可されている。
 ロサンゼルス郡公共衛生局によると、予防接種を受けていない人がはしかウイルスに接触すると90%の確率で発症すると言われている。
 法案の提出を受け、加州のジェリー・ブラウン知事の広報担当官は、「知事は感染の拡大を防ぐためにも予防接種は非常に重要であると考えている。近いうちに今回の提案を検討するつもりだ」とコメントしている。
 保護者が予防接種を拒否するようになった背景には、予防接種と自閉症の関連性を示した論文が発表されたことがあげられる。しかしCDCは予防接種と自閉症との関連性を否定。予防接種を受けるよう保護者に呼び掛けている。
 また乳幼児のはしか感染が確認され、2日から閉鎖されていたサンタモニカ高校のチャイルドケアセンターは6日に業務を再開した。職員らには予防接種を受けたことが分かる証明書類の提出が求められた。

Share.

Leave A Reply