日本での交流に意欲:日米関係の貢献に期待

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日系人リーダー招聘プログラム

訪日に意欲を示す、日系人リーダー招聘プログラムのメンバーら。前列中央がヒラノ団長、右隣がJBA三宅英夫会長

訪日に意欲を示す、日系人リーダー招聘プログラムのメンバーら。前列中央がヒラノ団長、右隣がJBA三宅英夫会長

 外務省が毎年実施する「日系人リーダー招聘プログラム」に参加するメンバーが、3月に9日間の日程で行われる訪日に向けてのオリエンテーション出席のため先月末、全米各地からロサンゼルスに集まった。日本での交流に意欲を示す10人には帰国後、各所を訪れて積んだ貴重な経験を生かし、日米関係の増進に貢献することが期待される。

プログラムについて説明するアイリーン・ヒラノ団長

プログラムについて説明するアイリーン・ヒラノ団長

 同プログラムは2000年に始まり今回で15回目で、5年前から米国側の業務を「米日カウンシル(アイリーン・ヒラノ会長)」が務める。ヒラノさんは、1回目の参加者であり、02年から団長として代表団を率いている。プログラム経験者で構成する同窓会を持ち「今年でメンバーが合計176人になった。全米に日系人のネットワークが広がっている」と喜ぶ。プログラムについては「各地で活躍するリーダーたちが、日米関係に対する意識を高めるためのいい機会である」と意義を強調。内容は「討論会や多くの人々に会い、コネクション作りもできる」と説明する。
 日本では、今年被爆70周年を迎える広島と東京を訪れる。シンポジウムとフォーラムに参加し、政府の要人や経済界の重鎮に面会したり、各分野で活躍する地元のリーダーと意見交換に努める。
 メンバーは1月31日、JBA(南カリフォルニア日系企業協会、三宅英夫会長)がホストを務めた歓迎レセプションに招かれた。激励を受けるとともに、日米経済やJBAの歴史と社会貢献活動、日系企業の経済活動などについて学んだ。
プログラム参加者を激励するJBA会長の三宅英夫さん

プログラム参加者を激励するJBA会長の三宅英夫さん

JBA会長の三宅英夫さんが、あいさつに立ち「日系人は米国で、さまざまな分野で重要な役割を占めていて、JBAは活躍を誇りに思う」とたたえた。「日系企業の繁栄は、日系人社会の支援なしでは、成し遂げられなかった」と謝意を表した。JBAのメンバー一人ひとりが自己紹介し、親睦を深めた。
 すべてのプログラム参加者は、日本で生まれたり、出張やバケーションで訪日した経験を持ち、日本語をうまく話す人もいる。40代後半から50代の3世、4世がほとんどで、大企業や有名大学、政府関係機関などに従事する経営幹部や教育者、管理職などシニアクラスの逸材が揃う。各人は、居住する南北カリフォルニア、シアトル、デンバー、デトロイト、ホノルル、ニューヨーク、ワシントンDC、シカゴなど各地域を代表するリーダーばかりだ。各人が自己紹介し、抱負を語った。
 アーバインに住み、ボーイング社に勤めるリンダ・タイラさんは、先祖は父方が沖縄、母方は福岡、福島、東京出身という。自身は東京で生まれ「友達とまだ連絡を取り合っているので、日本に行くのが楽しみ」と話す。訪日については、一般の旅行者や出張者では、まずできない特別な経験が持てるとし「政治家や政府関係者、大きな会社の重役と話すことができる一生に一度しかない機会なので大事にしたい」と抱負を話した。また、10年前までジャーナリストとし
自己紹介を行うサンフランシスコ在住のプリシラ・オウチダさん

自己紹介を行うサンフランシスコ在住のプリシラ・オウチダさん

て24年間、CNNに務めて米議会やホワイトハウス(レーガン、ブッシュの両大統領時代)で取材した経験を持つだけに、シンポジウムに興味を持ち「女性の社会進出についての討論に参加するのが楽しみ」と胸を躍らせる。
 ヒラノ団長は、メンバーが各地域の日米協会や姉妹都市協会などに属し、草の根交流を促進していることを強調し「帰国すれば地元の日系社会に戻りまず、日本で学んだことを伝えてほしい。そして、日米両国の役に立ってほしい」と願う。同招聘プログラムについては「日米関係の構築のために活動するわれわれの将来への投資である」と表現し、「日本政府の思いやりに尽きる」と謝意を表した。【永田潤、写真も】
デトロイトから参加するトシキ・マサキさん

デトロイトから参加するトシキ・マサキさん

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