LA市:ひき逃げアラート導入

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 近年ロサンゼルス市でひき逃げ事故が急増していることを受け、ロサンゼルス市議会は10日、提案されていたひき逃げ防止アラートシステムの導入を決定した。

 今後ひき逃げ事故が発生した場合、緊急通報サービスを提供するNixleをはじめ、ツイッターやフェイスブック、スマートフォンの写真共有アプリ「インスタグラム」などのソーシャルメディアを通して、事故発生のアラートが市民に発信される。
 市内のタクシーやバス運転手にも通知が入るようになる。
 アラートには逃走した犯人の情報のほか、犯人が運転していた車の色や車種、年式なども含まれる。
 当局によると、同システムは誘拐事件や行方不明事件が発生した際にテレビやラジオ、携帯電話、フリーウエーの電光掲示板を通して事件発生を知らせる「アンバーアラート」と同様の仕組みになっているという。
 ロサンゼルス市警察(LAPD)の統計によると、LA市では毎年約4万件の交通事故が発生。うち半数の約2万件がひき逃げ事故だと報告されている。ひき逃げ事故の被害でもっとも多いのが軽傷と器物損壊だという。
 昨年のひき逃げ事故件数は2万1000件、うち死亡事故は27件、重傷者は144人おり、市民が巻き込まれる事件が多発。2008年から12年までの間で、解決したひき逃げ事件は5件に1件、残りの多くが犯人逮捕に結びつかないのが現状だという。
 同市議会はさらに、逃走した犯人に関する情報をLAPDに報告した市民に対して報奨金を支払うことも提案している。
 器物損壊の事故に関しては1000ドル、被害者が軽傷を負った事故では5千ドル、重傷の際は2万5千ドルの、死亡事故の場合は5万ドルの報奨金を検討している。
 報奨金が決定した場合は同市の公共サービスのために使われる一般財源予算から賄われ、ソーシャルメディアの利用に関しては同市からの支出はないという。
 ひき逃げを防止するために、同様のシステムがコロラド州デンバー市でも採用されている。デンバー市では過去2年間で17件のアラートを発信。うち13件が犯人逮捕に結びついた。
 先月29日には、ヒップホップ・アーティストのシュグ・ナイトがコンプトン市でひき逃げ事件を起こし、1人が死亡、1人が負傷し、殺人と殺人未遂容疑で身柄を拘束されている。

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