LAPD:レプリカ、本物と思い発砲、黒人少年負傷

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 ロサンゼルス市南西のハイドパークで10日朝、ロサンゼルス市警察(LAPD)の警官が武装していない15歳の黒人少年に発砲する事件が発生した。LAPDは事件から1日経過した後、事実を認めた。

 銃撃を受けたのはジャマー・ニコルソンさん。通学途中だったニコルソンさんはレプリカの銃を持っていた友人のとなりを歩いていた。友人がそのレプリカの銃を取り出した時、「動くな」という声とともに次の瞬間、銃声が聞こえた。
 ニコルソンさんは背中右上を負傷し、すぐに病院に搬送されたが、弾丸が脊髄近くまで達していたため、すぐに取り除くことが出来ず、52時間も痛みに耐え続けなければならなかった。
 LAPDによると、ニコルソンさんを撃った警官はLAPD殺人事件特別捜査課に所属し、その日は、同地域で発生したギャング関連の殺人事件の捜査中だったという。
 レプリカの銃を持っていた友人が警官に銃口をむけたため、警官はグループに近づき銃を下ろすよう促したが、従わなかったため発砲。弾丸はレプリカを持っていた友人ではなく、となりにいたニコルソンさんに当たった。警官はレプリカを本物の銃だと思ったという。
 LAPDは間違いを認め、本人と母親に謝罪。ニコルソンさんは「生きていられてよかった。今回の事件が人種によるものでないと信じています」と話している。
 事件があったハイドパークはサウスロサンゼルス地区に位置し、同市のなかで銃による犯罪がもっとも多い地域となっている。
 ロサンゼルス市では2010年にも、同市北東のグラッセルパークで、BBガンで遊んでいた少年が警官に撃たれる事件が発生。その時も警官は本物の銃だと思い発砲した。少年は腰を撃たれ後遺症が残った。裁判ではLAPDに2400万ドルの賠償責任が問われ、1件の事件でLAPDが負った賠償額ではもっとも高額の事件となった。
 同事件の後、LAPDのチャーリー・ベック本部長は本物の銃と見分けがつくよう、所有者にレプリカの銃やBBガンには明るい色で塗装するよう命ずる新たな条例の制定を呼び掛けた。
 カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は昨年9月、銃の暴発防止用に引き金の周りを覆うトリガーガードと呼ばれる部品を蛍光色で塗装し、本体に蛍光色のテープを貼っていない限り、エアガンなどのレプリカの製造および販売を禁止する法案に署名した。施行は16年から。
 全米では昨年、少年が警官に撃たれる事件が多発した。8月にはミズーリ州セントルイス郡ファーガソンで18歳のアントニオ・マーティンさんが警察官に撃たれて死亡する事件が起こり、11月にはオハイオ州クリーブランドで銃を振り回している男がいるという通報を受け駆け付けた警官が、12歳の少年に発砲し、少年は死亡。後に持っていたのはエアガンだったことが分かった。死亡した少年はどちらも黒人だった。

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