メリーランド州ボルティモアで黒人男性が白人警官に拘束された後に死亡した事件を受け、サウスロサンゼルス地区でも27日夜、抗議デモが行われた。交通を妨げるなどの行為が相次ぎ6人が逮捕された。

 抗議デモにはおよそ50人が参加。同日午後11時頃、参加者は65街とブロードウエー通り付近から行進を開始した。同付近は昨年8月、黒人青年エゼル・フォードさんがロサンゼルス市警察(LAPD)の警官に銃で撃たれ死亡した現場。
 デモ参加者は交差点に横たわるなどして交通を妨害。LAPDの警官の注意を無視し妨害を続けたことから男女計6人が逮捕された。
 ボルティモアでは同日、死亡した黒人男性フレディ・グレーさん(25)の葬儀が行われ、その後黒人住民らが投石や放火、略奪を繰り返すなどして暴徒化。建物や車などの放火が150件以上発生し、一部交通機関も運行を停止した。警官15人が負傷し、約200人が逮捕された。メリーランド州知事は非常事態を宣言し、州兵動員令を出すまで事態は深刻化していた。
 これを受け、LAPDでも同日、警官たちに2人でパトカーに乗車しパトロールするよう呼び掛ける「ブルーアラート」を発令。当地でも抗議デモへの警戒を強めていた。
 グレーさんは今月12日に逮捕された時に脊髄を損傷し19日に死亡した。地元市当局は警察の行為に行き過ぎがなかったか現在調査している。

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *