メトロ:小企業に損失補償金

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LAで初の試み、鉄道工事で影響

6日、ミラクルマイルで開かれた記者会見で、鉄道工事の影響を受けている小企業支援の大切さを訴えるロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長(中央)と関係者ら

6日、ミラクルマイルで開かれた記者会見で、鉄道工事の影響を受けている小企業支援の大切さを訴えるロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長(中央)と関係者ら


 ロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長とメトロは6日、現在進行している鉄道3路線建設工事の影響で損失を受けた路線周辺の小企業4社に対し、昨年ロサンゼルスで初めて設立されたメトロの「事業中断基金」(Business Interruption Fund、BIF)から計6万6310ドルの損失補償金を手渡した。

 ミラクルマイルで同日行われた記者会見で市長は、「小企業はロサンゼルスの経済を支える中心的存在。長期にわたる工事の影響は死活問題になり得る」と述べ、「この事業中断基金は、小企業にとって一時的な危機を乗り越える支援が可能になる」として、工事の影響を受けている小企業に申請を呼びかけた。
 ロサンゼルスで初の試験導入となった同基金は、鉄道工事の影響で客足が遠のくなど、直接的な損失を受けた小企業を対象に年間1千万ドルの補償を可能にするもので、企業は損失に応じて年間最高5万ドルまでの補償を受けられる。対象となるのは、現在工事が進められている「パープルライン延長事業(ロサンゼルス・ダウンタウン―ウエストウッド間)」「クレンショー/LAX事業(エクスポライン―グリーンライン接続)」「小東京のリージョナルコネクター事業」の3路線沿線にあるビジネスのみで、基金はパシフィックコースト・リージョナル・スモールビジネス開発コーポレーション(PCR)が運営・管理している。
 主な申請資格は、▽過去最低2年間継続して営業▽全従業員が25人以下▽市、州、連邦税が優良な状態▽その他財務記録などから収入損失が工事の直接的影響であると証明できること―などが挙げられ、適用されるのは前記の3路線の沿線にあるビジネスのみとなっている。

日系社会を代表し、CPRのアンジェラ・ウィンストン・プログラムマネジャー(右)に質問するクリス・駒井氏

日系社会を代表し、CPRのアンジェラ・ウィンストン・プログラムマネジャー(右)に質問するクリス・駒井氏


 リージョナルコネクターの工事で影響を受けている小東京には約250のビジネスがひしめきあっており、その多くが家族経営をはじめとする小企業。小東京ビジネスアソシエーションのエレン・遠藤氏は、今後PCRと協力し、ビジネスオーナーを対象とした説明会やワークショップの開催を考えていると話した。
 申請に関する質問は、PCRのアンジェラ・ウィンストン・プログラムマネジャーまで、電話213・739・2999(内線223)またはPCRのウェブサイトで―
 www.pcrcorp.org
 メトロはまた、工事路線沿線のビジネスオーナーを対象にさまざまな相談に応じるビジネスソルーションセンター(BSC)を開設。小東京ではアジア環太平洋スモールビジネスプログラム(API―SBP)が管轄し、1街にオフィス(360 E. 1st. St.)が設置されている。
【中村良子、写真も】

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