LA市長:銃の回収キャンペーン実施

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ミッドシティー地区の会場で回収された銃を視察するエリック・ガーセッティーLA市長

ミッドシティー地区の会場で回収された銃を視察するエリック・ガーセッティーLA市長


 ロサンゼルス市では今年に入り、犯罪率が上昇。特に銃犯罪の増加が顕著にあらわれている。同市のエリック・ガーセッティー市長は9日、ロサンゼルス市警察(LAPD)とともに、銃の回収キャンペーンを実施。銃の回収に訪れた市民には銃と引き換えに食料品店の買い物券が贈呈され、計746丁の銃を回収した。【吉田純子、写真も】

 同キャンペーンは銃によるアクシデントや犯罪から市民を守るため、2009年から始まり今年で6年目を迎えた。
 キャンペーンには食料雑貨品店チェーンのラルフスが協力。銃を持参した市民には銃と引き換えにラルフスの買い物券が渡される。
 ハンドガンやショットガン、ライフルの場合は100ドル分、カリフォルニア州で攻撃兵器に分類される銃の場合は200ドル分の買い物券がそれぞれ贈呈される。
 LAPDによると、今年3月の統計でLA市の銃犯罪率は前年同月比で31%上昇。同月までの犠牲者数は54人にのぼる。
 同日はミッドシティー地区とサンファナンドバレー地区の2カ所に回収場所が設けられ、早朝から多くの市民が訪れた。
 サンタモニカ在住のリン・エミールさん(78)はハンドガン2丁を持参。3年前に他界した夫が生前所有していた銃の処分に困っていたという。「銃は大変危険な武器。家を掃除している時、銃があるだけで恐ろしかった。こうした機会に回収してもらえてよかった。銃と引き換えに2枚の買い物券までもらえたのでうれしい」と語り、今後家に銃がないことで安堵した様子。
 ミッドシティーの会場に立ち寄った同市長は「銃犯罪は今年に入り増加、深刻化している。銃犯罪を減らすためにも同キャンペーンは有効である」と話す。
 同市長は以前、父親が銃コレクターだという家族に会ったことがある。ある時その父親がアルツハイマー型認知症になった。認知症の場合、誤って銃を発砲する危険性もあるため、家族は家に銃を置いておくことを恐れ、処分したという。「犯罪だけでなく、銃による事故や自殺を防ぐためにも同キャンペーンに積極的に参加してほしい」と同市長は呼び掛け、会場に訪れた市民に買い物券を手渡した。
 同市長とLAPDのチャーリー・ベック本部長は11日、9日のキャンペーンで746丁の銃を回収したと発表。うちハンドガン374丁、ライフル200丁、ショットガン143丁、攻撃兵器に分類される銃は29丁だった。過去6年間の合計は1万4442丁に達した。

ハンドガン2丁を持参しラルフスの買い物券を手渡されたエミールさん。市長に銃の危険性を訴える

ハンドガン2丁を持参しラルフスの買い物券を手渡されたエミールさん。市長に銃の危険性を訴える

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