創立90周年を記念し参加者全員で記念撮影
ボランティアとして約20年間、同日本語学園で校長を務めるキミー・マツモトさん
正月やひな祭り、こどもの日など日本の伝統行事をはじめ、夏には音頭祭りも開催され、こうした行事には毎年世代を問わず多くの人が参加し、日本文化の継承に努めている。
同センターは創立当時、ノーウォーク学園として始まったが、67年に現在のサウスイースト学園に改称された。
当初は利用者のほとんどが日本人、日系人だったが、近年は空手や柔道などに興味を持つ米国人の数も多くなり、韓国や中国などのアジア系をはじめ、さまざまな人種の米国人も生徒としてクラスに参加しているという。
ノーウォーク市を管轄するカリフォルニア州下院議員のクリスティーナ・ガルシア氏も式典に参加。「90年もの長きにわたり同センターは地域の人々に愛され、さまざまなクラスを通して、次世代に日本文化を伝えてきた」とこれまでの活動をたたえ、同センターの今後のさらなる発展を祈った。
ノーウォーク市の代表者から表彰状を手渡された同センターのリチャード・シノモト代表(左)
96年からボランティアとして同日本語学園で校長を務めてきたキミー・マツモトさんは、日本の伝統を次世代に伝えていくことが同学園の使命であると訴える。「これからも日本語を教え、多くの人に日本の文化を知ってもらいたい」と力を込めた。
式典では加州下院議会とノーウォーク市から表彰状が贈られた。エンターテインメントでは同日本語学園に通う子どもたちのソーラン節や、ハワイアンダンスのクラスの生徒がフラのパフォーマンスを披露。会場に集まったコミュニティーメンバーは演目を楽しみ、さらなる交流を深めた。【吉田純子、写真も】