歴史的大金星

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 イングランドで開催中のラグビーワールドカップで日本(ランキング13位)は初戦で、強豪の南アフリカ(ランキング3位)を34対32で破った。それも最後ロスタイムに逆転トライでの劇的な勝利だった。見ていて久しぶりに興奮し感動した。地道な努力を積み上げていけば、世界に通用し強豪を倒せることを証明してくれた。
 4年に一度、1987年に開始され今回8回目になるラグビーワールドカップだが、南アフリカはこれまで2度優勝(他オーストラリアとニュージーランドが2度ずつ、イングランドが1度)し、今大会でも優勝候補だ。
 ラグビーファンでなければ、この勝利はどれだけ凄いのかは理解出来ないかもしれない。番狂わせが起こりにくいといわれるラグビーで、この結果は奇跡に近い。スポーツ史上最大の番狂わせと言っても過言ではない。
 米ソ冷戦中の1980年冬季オリンピックのアイスホッケーで、ミネソタ大学の大学生たちを中心に構成されたアマチュア選手チームのアメリカが、当時世界最強といわれたソ連を4対3で破った試合を思い出す。今回はそれを上回る世界中を驚愕させた番狂わせだと思う。
 日本代表は第一回大会からラグビーワールドカップに出場しているが、唯一の勝利は24年前の1991年第2回大会で、格下のジンバブエに53対8で勝ったのみだ。引き分けは2回(どちらも相手がカナダ)。1995年の第3回大会では最強『オールブラックス』のニュージーランドに145対17という屈辱的な敗戦(最多得点献上の記録)も経験している。
 悲しいことに今回の試合は日本ではどこも地上波で生中継をしていなかったと聞いた。次回の2019年大会は日本開催が決まっている。
 日本代表に多くの外国人選手がいることに批判の声も聞くが、重要なのは日本の良さである忍耐強く勤勉で切磋琢磨する「大和魂」があるかないかなのだ。やがては「歴史的大金星」という表現が消えて、毎回優勝候補に挙げられるチームに成長することを期待する。ラグビーは素晴らしい! 頑張れ日本!【長土居政史】

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