キュウリを感染源とするサルモネラ菌食中毒が全米各地で報告されており、米疾病対策センター(CDC)によると、カリフォルニア州を含む4州でこれまでに4人が死亡、35州で732人が食中毒症状を訴えていることが分かった。

 CDCの報告によると、死者は加州のほか、アリゾナ、テキサス、オクラホマ州で報告されている。現在150人が入院しており、感染者の多くが子どもだという。
 食中毒の原因とみられるキュウリは、加州をはじめコロラド、イリノイ、アイオワ、ネバダ、ノースダコタ、オクラホマ、テキサスの各州で販売されていた。販売業者の「Custom Produce Sales」社は、9月11日にリコールを開始。同社のキュウリは「Fat Boy」のラベルで販売されていた。
 同じく販売業者の「Andrew & Williamson Fresh Produce」も8月1日から9月3日に、「Limited Edition」のラベルで販売されていたキュウリのリコールを開始。両社のキュウリはメキシコから輸入されていた。
 キュウリはおよそ2週間日持ちするため、当局は今後さらに感染者が増える可能性もあると指摘している。
 サルモネラ菌は発熱や下痢、腹痛などの症状を引き起こす。多くの場合が、4~7日で回復するため、特別な処置を必要としないケースが多いが、乳幼児や65歳以上の高齢者は免疫機能が弱いため、感染率が高く重症化することもある。
 CDCによると、サルモネラ菌を原因とする食中毒患者は年間およそ120万人報告されており、平均450人が死亡しているという。

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