キッシング・バグ:加州含む28州で確認

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 カメムシの一種で哺乳類吸血性であるサシガメ(通称キッシング・バグ)がカリフォルニア州を含む28州で確認されており、米疾病対策センター(CDC)は注意を呼び掛けている。

 キッシング・バグはサシガメ科の昆虫の総称で、全長はおよそ1・2インチほど(約3センチ)。世界で6千種以上いるとされている。加州ではこれまでに、11種類が確認されている。
 おもにヒトやペットの犬や猫などの哺乳類から吸血し、感染症を媒介する。
 ヒトを吸血した場合はシャーガス病の原因にもなる。シャーガス病とはクルーズトリパノソーマという原虫が寄生することによって起こる疾患。キッシング・バグのふんの中にはクルーズトリパノソーマという寄生虫が潜んでおり、キッシング・バグが吸血した時に、このふんが体内に侵入し感染する。
 感染すると死に至ることもあるが、早期に治療すれば完治するという。
 おもに中南米で感染が報告されており、発症すると発熱や倦怠感、下痢、嘔吐などの症状があらわれ、リンパ節や肝臓、脾臓の腫脹、筋肉痛、心筋炎、心臓障害などを引き起こす。しかしCDCによると、ヒトへの感染はごくまれだという。
 種によっては室内に生息するものもあり、家屋の中に侵入すると、ベッドやマットレスの下、壁の隙間などを住みかとし、夜になると現れ、ヒトやペットから吸血する。特に唇周辺を刺す習性があることからキッシング・バグと呼ばれるようになった。
 キッシング・バグは、駆除するのが困難で殺虫剤などは効力を発揮しない。CDCはキッシング・バグの住みかになりうる壁や窓、ドアなど民家の隙間をなくし、夜は屋外の照明をつけないよう呼び掛けている。【吉田純子】

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