東京シティカップと同時に催される日本文化交流イベントのジャパン・ファミリーデーの会場は、一昨年まで使用したパドックと噴水エリアに場所を移して開催される。茶道、華道、書道、折紙、空手、相撲、剣道、民謡、琉球舞踊、津軽三味線、下駄舞踊アート、太鼓など多くの日本の伝統芸能、文化を紹介する。また日本が誇るアニメ関連ブースも設置予定。場内を歩く美しい着物をまとった女性との写真撮影も楽しめる。
イベントの公式ウエブサイトから入場無料クーポンが入手でき、イベントの詳細スケジュールも確認できる。サンタアニタ競馬場の開場時間は午前１０時半、第１レース開始は午後１２時半の予定。
サンタアニタ競馬場は、ロサンゼルスの北東１４マイルのアーケディア市に位置する。毎年クリスマスの翌日の１２月２６日に開幕し、今季は７月１０日まで開催する。木曜日から日曜日までレースが催されている。
東京シティカップの詳細はウエブサイト―
www.tokyocitycup.com
電話８０５・４４９・８７２６
競馬場についての詳細は―
www.santaanita.com
SantaAnitaPark
285W.HuntingtonDrive
Arcadia, CA91007
アメリカ競馬界の聖地
数々の優駿、名騎手を輩出
サンタアニタ・パーク
米国西海岸ロスアンゼルス郊外サンタアニタにあるサンタアニタ競馬場は、１９３４年開業以来アメリカ競馬界の聖地といわれており、多くの競馬ファンを魅了してきた。
ハリウッド映画のモデルになった「シービスケット」(２００３年公開)をはじめとする駿馬が名勝負を繰り広げたことや、世界有数のジョッキーの激戦地としても知られており、Ｌ・ピンカイ・ジュニアや、Ｇ・スティーブンス、Ｋ・デザーモといった名ジョッキーを輩出してきた。
雄大なサンゲーブリエル山脈を背景とし、コロニアルスタイルとスパニッシュ風アールデコ調の競馬場は「世界で最も美しい競馬場」と称賛されている。トラック内側の芝コースが１周１４０８メートル、外側のメインコースのダートコースは１周１６０９メートル・直線２７４メートル。競馬を観戦しながらのパーティールームや子供が遊べる遊具施設も備え、家族みんなが楽しめる競馬場として愛されている。
競馬といえば「ダート」というアメリカ競馬。一見すると「土」のように見えるサンタアニタのダートは、日本の競馬場の「砂」のようなダートと異なりクッションが効き、多少の雨でも下滑りしないため。サラブレッドにとって走りやすいことが、この馬場の特徴。各コーナーの柵は内側に傾斜し、コーナリングの迫力はファンの興奮をさらに高める。
競馬の開催日程は１２月下旬〜７月上旬と、９月下旬～１０月下旬の２期に分かれている。最も注目を集めるレースは「サンタアニタ・ハンデキャップ（ＧＩ、３月上旬）と「サンタアニタ・ダービー」（ＧＩ、４月上旬）だ。特にサンタアニタ・ハンディキャップは、競馬場開場の翌年３５年に西海岸を代表するビッグレースとして設立され、４０年に「シービスケット」が７万８０００人の大観衆が見守る中、奇跡の復活を果たしたレースとしても知られている。近年では３月下旬にＵＡＥで開催される世界最高賞金レースのドバイ・ワールドカップ（ＧＩ)の前哨戦として、世界中の競馬ファンに注目されている。
