
民主党の指名候補を確実にし、支援者を前に演説するクリントン氏=6日、ロングビーチ
クリントン氏は代議員4765人のうち、指名に必要な過半数にあたる2383人を獲得。5日に米自治領プエルトリコで行われた予備選で勝利し、獲得代議員数が過半数まであとわずかとなっていたが、6日に特別代議員からの支持を得て過半数に到達。これにより女性として初めて、大統領候補指名を受けることになった。

ロングビーチ市のロバート・ガルシア市長(左)から歓迎を受けるクリントン氏
6日午後、ロングビーチ市のロングビーチ・シティカレッジで行われた集会に参加したクリントン氏は、指名確実の報道を受け、大勢の支援者を前に「われわれは今、歴史的な瞬間を迎えている」と演説。7日の投票をふまえ、「われわれにはまだやらなければならないことがある。明日、カリフォルニアをはじめ6州で行われる投票が残っている。われわれは最後まで戦い抜く」と話した。また共和党の指名を確実にした不動産王ドナルド・トランプ氏(69)に対しては「トランプ氏を倒す」と意気込んだ。
対抗馬のバーニー・サンダース上院議員(74)は、公立大学の授業料無償化などを掲げ、若者を中心に支持を集めている。ロサンゼルス・タイムズ紙が3日に発表した世論調査によると、サンダース氏とクリントン氏の支持率は44%対43%でサンダース氏がクリントン氏を1ポイントリード。かねてから加州では接戦が予想されていた。
クリントン氏の指名が確実となったが、これまでのところサンダース氏は最後まで戦う姿勢を示している。

集会の会場前でクリントン陣営のロゴがプリントされたTシャツを販売する支援者たち
一方、サンダース氏は北カリフォルニアで支援集会に参加していた。
ロングビーチ市での集会に参加していた同市在住のキャシー・トゥリアシーさんは、「クリントン氏は外交問題、世界経済にも熟知しており、候補者の中でもっとも大統領にふさわしい人物だと思う」と話していた。