
サンルイスオビスポ郡サンシメオンの観光名所「ハースト城」付近にまで山火事が迫り、現在同施設は閉鎖されている。写真はハースト城からの眺め
カリフォルニア州森林管理防火局によると山火事は13日に発生。消防隊員3785人、消防車311台、エアタンカー7機、消火ヘリコプター14機を動員し消火作業が行われているが、22日現在までの鎮火率は35%。
付近の住宅、建物などおよそ300棟が火の手にさらされている。これまでに1人が負傷。出火原因は分かっていない。

カリフォルニア州の観光名所として有名な「ハースト城」。現在は山火事の影響で閉鎖されている
一方、サンバナディーノ山脈とサンガブリエル山脈の間に位置する峠「Cajon Pass(カホパス)」付近で16日から続いていた山火事で21日、周辺住民に発令されていた避難命令が解除された。
今回の山火事でおよそ3万7千エーカーが焼失。家屋105棟、建物216棟が全焼した。消防隊員1223人のほか、消防車102台、消火ヘリコプター9機が出動し大規模な消火活動が行われ、22日までに89%が鎮火。フリーウエー#15の閉鎖も解除された。
カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は16日に非常事態を宣言。付近のフリーウエーや一般道は閉鎖され、周辺の学校区では休校措置がとられていた。
加州では現在6カ所で山火事が発生している。気温の上昇と強風、5年におよぶ干ばつによる乾燥も影響し、各地で消火活動は難航し、現在1万人以上の消防隊員が消火作業に当たっている。