リージョナルコネクター: 巨大ドリル「TBM」導入、小東京で式典

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地下トンネルの掘削工事に使用される巨大ドリル「TBM」に乗りポーズをとる(左から)ホセ・ウイザーLA市議、ガーセッティーLA市長ら

地下トンネルの掘削工事に使用される巨大ドリル「TBM」に乗りポーズをとる(左から)ホセ・ウイザーLA市議、ガーセッティーLA市長ら


 ロサンゼルス・ダウンタウンのメトロセンター駅と小東京駅間1・9マイルを地下でつなぐメトロのリージョナルコネクター事業で19日、地下トンネルの掘削工事に使用される巨大ドリル「トンネルボーリングマシン(TBM)」が導入された。【吉田純子、写真も】

 直径21・5フィートのTBMの大きさを確認するLA市のガーセッティー市長


直径21・5フィートのTBMの大きさを確認するLA市のガーセッティー市長

 式典にはLA市のエリック・ガーセッティー市長をはじめ、メトロのジョン・ファサナ理事長、小東京を含む14区を管轄するホセ・ウイザーLA市議、小東京のコミュニティーの代表者らが出席した。
 およそ15億5千万ドルの予算を投じて行われているリージョナルコネクター事業は、ロングビーチとロサンゼルス・ダウンタウンを結ぶ「ブルーライン」とロサンゼルス・ダウンタウンとカルバーシティーを結ぶ「エキスポライン」の7街/メトロセンター駅と、パサデナとイーストロサンゼルスを結ぶ「ゴールドライン」の小東京駅付近を地下で結ぶ。
 トンネルは小東京とロサンゼルス・ダウンタウンのファイナンシャル・ディストリクトを結び、小東京の1街/アラメダから着工し、4街/フラワーへと続く。
 同事業により、ロサンゼルス・ダウンタウンの1街/セントラル、2街/ブロードウエー、2街/ホープにはあらたに3駅が新設される。
 現在1街とアラメダの角にあるゴールドラインの小東京駅は取り壊され、1街/セントラルの地下に移動する。
TBMの愛称は公募で「Angeli」に決定。ネーミングとTBMに描かれている絵はコンテストで決まり、受賞者もこの日表彰された

TBMの愛称は公募で「Angeli」に決定。ネーミングとTBMに描かれている絵はコンテストで決まり、受賞者もこの日表彰された

 同事業が完了すると各地からロサンゼルス・ダウンタウンまでの移動が便利になり、移動時間の大幅な短縮が期待できる。1日におよそ8万8千人の利用客を見込んでおり、ダウンタウン内の移動は最大で20分短縮される計算だという。工事は2021年に終了予定。
 TBMはいったん地下に設置されると組み立て作業が行われる。実際に工事が開始されるまでには数週間かかるという。
 TBMの直径は21・5フィート、全長450フィートで、工事が開始されると1日に平均およそ60フィートを掘削する予定だという。工事は2017年1月初旬に開始予定となっている。TBMの前方部分はシールドとよばれ、円筒状の先端には土を掘り進めるためのカッターヘッドと呼ばれる装置が装着される。
 LA市のガーセッティー市長は「同事業によりロサンゼルスの交通網が発展し、市民の通勤、通学だけでなく、観光でLAを訪れる人にとっても移動が便利になる」と話した。
 小東京で生まれ育った日系3世で、現在は小東京やチャイナタウンなどロサンゼルス・ダウンタウン周辺の6つの地域の歴史的文化を維持することなどを目的に活動するNPO「The Historic Cultural Neighborhood Council」の代表アラン・クマモトさんは同事業によって、多くの人が小東京に訪れることが期待できると話す。
 小東京を含む14区を管轄するホセ・ウイザーLA市議(右)と同事業について話す日系3世のアラン・クマモトさん


小東京を含む14区を管轄するホセ・ウイザーLA市議(右)と同事業について話す日系3世のアラン・クマモトさん

 変化を受け入れる一方、小東京では二世週祭やお盆、正月など日本文化を代表する伝統行事が行われていることから、「日系人の歴史・文化継承、小東京のビジネスに影響がでないよう、今後もメトロと協力していかなければならない」と話した。
 小東京の1街/アラメダの地下に導入されたトンネルの採掘工事に使用される巨大ドリル「TBM」


小東京の1街/アラメダの地下に導入されたトンネルの採掘工事に使用される巨大ドリル「TBM」

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