観水流米国錦友吟詩会:4団体合同で秋季大会

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 感謝状を授与された功労者と免状を授与された昇格者ら


感謝状を授与された功労者と免状を授与された昇格者ら

 観水流米国錦友吟詩会は10月23日、トーレンスにあるホリデイ・イン・トーレンスで南加地区秋季大会を開催した。およそ70人の吟士が集結する中、今年も南加地区で活動する長唄の「みのり会」、津軽三味線の「佐々木光露三絃会」、落語の「伊勢や大福」が参加。来場者は詩吟とともに日本の伝統芸能を堪能した。

 4団体合同で行われるのは今年で5回目。来場無料とあって今年はおよそ50人の観賞予約があったという。
 大会は入会数カ月から3年の吟士が吟詠第一部、第二部では入会3年以上の「堂号」、入会5年以上の「水号」の吟士が続き、第三部では師範たちが登場した。
 来賓吟詠では南カリフォルニア詩吟連盟の世木錦光会長が頼山陽の「川中島」を吟じた。
 今年は構成吟もあり、師範会員が「緒方洪庵と門下生」と題した構成吟を披露。橋本左内や、大鳥圭介など緒方洪庵を取り巻く門下生や当時の時代背景を思い起こすがごとく、吟士たちは力強く吟じた。
 「詩の気持ちを声で表す。そのことを深く理解するよう吟士たちに伝えたい」。竹之下観水・三代目宗家は、会員の日頃の練習の成果を見て、「各支部少しずつ吟じ方が違うと感じた」と話す。「言葉を正しく、そして歌わない。これが宗家から教わったことです。今後は師範講習も強化し、生徒に宗家からの教えをさらに伝えていきたい」と話した。
 昇格者への免状授与のほか、長年同会に貢献してきた功労者に対する表彰式も行われた。
 昇格者は丸尾咲堂さん、捧渓堂さん、斉藤志津子さん、白香基さん、佐藤満子さん、小阪和子さん、安永光男さん、浜野啓子さん、酒井真弓さん、車允軾さん、横山明水さん、末廣正水さん、浜崎隆水さんの13人(順不同)。
 功労者の重水昭水さん、境田雷水さんの2人には感謝状が贈られた。
 「望郷の念、故郷日本を思いながら吟じているのです」。そう詩吟の魅力を語るのは師範の大竹慧水さん。1970年頃から詩吟を習い始め、以降40年以上続けているという。「米国にいながら日本の詩を習うことができとても楽しい」と話し、仲間の吟詠にも真剣に聞き入っていた。
 長唄の「みのり会」は「五郎時致」と歌舞伎十八番のひとつ「勧進帳」を。津軽三味線の「佐々木光露三絃会」は「津軽三味線合奏曲・六段」、「ソーラン節」、「津軽三味線・乱れ弾き」、「北海盆唄」の4曲。落語の「伊勢や大福」は「人情話・一文笛」をそれぞれ披露した。長唄や三味線ではちびっ子奏者たちも登場。その活躍ぶりで会場を沸かせた。【吉田純子、写真も】

 「五郎時致」を演奏する長唄「みのり会」のメンバー


「五郎時致」を演奏する長唄「みのり会」のメンバー

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