陛下の長寿と健康を祝う:450人参加、和食や野点でもてなす

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天皇誕生日祝賀レセプション

乾杯の音頭をとる南加日系商工会議所次期会頭のジェフ山崎さん(右)。左の人形もグラスを掲げ、参加者を喜ばせた

乾杯の音頭をとる南加日系商工会議所次期会頭のジェフ山崎さん(右)。左の人形もグラスを掲げ、参加者を喜ばせた

 12月23日に83歳になられる天皇の誕生日レセプションが6日、ハンコックパークの総領事公邸で開かれ、参加者約450人が陛下の長寿と健康を祝った。招待客に和食を振る舞って福島の地酒で乾杯し、野点や人形浄瑠璃を披露して、もてなした。来夏、小東京に着工予定の多目的複合施設「ロサンゼルス武道館」も紹介された。

あいさつに立つ千葉総領事

あいさつに立つ千葉総領事

 あいさつに立った千葉明総領事は、出席者の日米友好を深める活動に敬意を表した。「今年は日米関係にとって『歴史的』」と強調したのは、オバマ氏が現役米大統領として初めて被爆地広島を訪問したからだ。オバマ氏が先月末、平和記念資料館に送った礼状の中の「われわれは歴史を直視し、このような苦しみを2度と起こさないための共通の責任がある」という一文を披露。この広島へのメッセージは「過去に関する不平に執着したり、今の世代に過去に対する特定の認識を求めるものでもなく、世界の未来のためという一つの目的に向かって行動をともにすることである」と説明した。
 安倍首相が表明した年末の真珠湾訪問に対し、総領事は「安倍首相は(犠牲者に)敬意を表し、戦争の惨禍を繰り返さないという誓いを新たにするものである」と説明した。首相はまた、米次期大統領と会談した最初の世界のリーダーであるとし「日米同盟が、(アジア太平洋)地域の平和の防波堤であり続けることに強い希望を持っている」と語った。
 総領事は、今年の地元の前向きな出来事として、ゴーフォーブローク全米教育センターの開設、ポモナ・アセンブリー・センターへの記念碑の設置、ツナ・キャニヨン日系人抑留所に関する巡回展の開始、提携する日米の姉妹都市では、フェニックス—姫路の40周年、サンタバーバラ—鳥羽の50周年、友好提携でサンディエゴ—横浜の60周年、三船敏郎のハリウッド殿堂「ウォーク・オブ・フェイム」入りなどを挙げた。
 来年は武道館の起工、日米文化会館の日本料理文化センター開設などを控え「コミュニティーには見どころが、たくさんある」と話した。ジャパン・ハウスについては「今まで体験したことのない日本を見て、聞いて、感じて、味わってほしい」と呼びかけ、「皆さんが2017年を迎えるにあたり、ホリデーシーズンと、新年の酉年のご多幸を祈ります」と述べ、あいさつを締めくくった。
公邸の表玄関の横で行われた表千家による野点

公邸の表玄関の横で行われた表千家による野点

 武道館の建設はLTSC(リトル東京サービスセンター)の事業で、この日ブースを出した同事業部部長のスコット・イトウさんによると、構想は1990年代半ばに持ち上がり、2011年に本格始動したという。着工は来年6、7月を予定し、工期は14から16カ月要し、2018年夏から秋にかけての完成を目指す。イトウさんは「ついに工事に入り、とても興奮している。完成が待ち遠しい」と話す。総工費2400万ドルの資金調達は、約90パーセント達成したが「あと200万ドル必要で、コミュニティーの関心を高め、支援を得たい。もう一踏ん張りし、寄付をお願いしたい」と語った。
 レセプションには、日米の橋渡し役を務める多くの親日家が顔をそろえた。日本で外国語指導助手などの任務を終えた帰国者で組織する「米国JET同窓会協会」の南カリフォルニア・アリゾナ支部の共同支部長、ケリー・リッチさんは「われわれは、日本政府を支援し、日本とアメリカの未来のために活動している」と胸を張る。
 リッチさんは先月、東京で開催され19カ国から集まった同協会の設立30周年記念式典に出席したという。皇太子ご夫妻が参加され、皇太子さまから「卒業生のみなさまが各国で活躍し、日本との懸け橋となっていることを心強く思います」と、誉められ「とてもうれしかった。これからの活動の励みになった」と述べた。リッチさんは、天皇の生前退位を支持し「皇太子さまと公務を分担し、徐々に負担を減らせばいいのでは」と気遣い「皇太子さまなら、陛下の後を立派に継ぐことができると確信する」と述べた。
サンタモニカ姉妹都市委員会会長のジャロウさん(右)を出迎える千葉総領事夫妻

サンタモニカ姉妹都市委員会会長のジャロウさん(右)を出迎える千葉総領事夫妻

 日本の2都市とつきあうサンタモニカ姉妹都市委員会の委員長、ジェフリー・ジャロウさんによると、サンタモニカは富士宮と41年間、姉妹関係にあり、木津川とは20年間関係を温めた後に今年、友好提携を結んだという。各都市とは、交換学生やサッカー少女の親善試合などを催し、草の根活動を展開。ジャロウさんは、天皇の生前退位の意向をこの日、知ったと言い「われわれの姉妹都市委員の理事職でさえ荷が重いのに、国の職務となれば重責に違いない。82歳の高齢でこなすのは激務と思うので、休ませてあげてもいいだろう」と、考えを述べた。
 富士宮との提携で調印をした当時の市長で「ミスター・サンタモニカ」こと、ナット・トリベスさんは「40年以上もいい関係が続き、本当にうれしい。子どもたちが互いを知り、文化と言語、考えを交換することは、すばらしい。この親密な関係がいつまでも続くように、絆を強めたい」と述べた。【永田潤、写真も】
人気を呼んだ福島の地酒の試飲ブース

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