ニューキャビネット

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 新政権閣僚の人事承認審議が上院議会で進行中だ。Cabinetは、大統領をアドバイスする役割で、副大統領1名、各15省の長官を含め全員で16名。
 大統領権限継承順位(副大統領、下院議長、上院議長以降)は、国務長官、財務長官、国防長官、司法長官、内務長官、農務長官、商務長官、労働長官、保健福祉長官、住宅都市開発長官、運輸長官、エネルギー長官、教育長官、退役軍人長官、国土安全保障長官である。
 PAS(Presidential Appointment with Senate Confirmation)と呼ばれ、大統領が任命した人事の承認には上院の過半数(51票)が必要となる。数年前に60票から改正(しかし最高裁判事はそのまま60票が必要)。長官レベルの年給は20万5700ドル。現職の議員や知事は兼務出来ないので、もし長官職を承認されたら、その現職を辞任する規則がある。
 その他、国連大使、国家情報長官(DNI)、CIA長官、環境保護庁長官(EPA)、航空宇宙局(NASA)など1200以上の部署のトップや上級官公職がPASの対象となる。
 上院の承認無しで大統領が就任させられる(PA=Presidential Appointment without Senate Confirmation)役職が約350ある。大統領首席補佐官、首席戦略官兼上級顧問、国家安全保障問題担当大統領補佐官、経済政策担当補佐官、通商代表などだ。年給は例外もあるが9万9700ドル~18万ドル程。閣僚と見なされていないが、ホワイトハウス報道官も重要だ。
 アメリカで驚くのは、政権が変わると、政策も一変し、局長幹部レベルのキャリア官僚たちも一気に入れ替わる。
 ちなみにキャビネット(Cabinet)は飾り棚の意味もあるが、元々は16世紀中世フランスでギャンブルをするための小部屋Cabineから、もしくはイタリア語のCabinettoから由来したようだ。長官(日本では大臣にあたる)は、Secretary(司法長官のみAttorney General)だが、秘密事項を保管する人の意味もある。まさに各部署のトップたちが内密に集まりグループ会議で「危険な賭け」をするのだろうか…? 何かと懸念が募る。
【長土居政史】

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