北川裕二、二世週祭で熱唱:歌とトークで観衆500人を魅了

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ひまわりカラオケ同好会と出身の福島県人会から贈られた花束を抱え熱唱する北川

 日本国中の津々浦々、ディナーショーやコンサートで回る演歌歌手の北川裕二が来米し6日、小東京のアラタニ劇場で「夏の祭典歌祭り」と題したチャリティーショーで熱唱した。得意のトークでも沸かせ、観衆約500人を魅了した。

11曲を歌い上げた北川

 イベントは、二世週祭でかつて約30年続いた「米国カラオケ紅白歌合戦」や昨夏開かれた弦哲也、川中美幸が出演した「演歌一夜」などの歌謡ショーの流れをくみ、日系社会の情熱に応える形で、「ひまわりカラオケ同好会」(宇尾野ゆみ代表)が主催。同祭協賛行事として開催された。
 前座の第1部は、当地の歌謡界で活躍するアマチュア歌手11人が友情出演。晴れの舞台に備え、鍛えた自慢ののどを披露した。途中、大方の出演者の提案で、今年1月に他界した木原敏之さんを偲んだ。木原さんは、小東京で歌謡教室を開いて当地のカラオケ界を支え、また弦と懇意にし「演歌一夜」を主催した。弦から贈られた「桜川」を歌う在りし日の木原さんのステージが大きなスクリーンに映し出されると、会場からは「木原センセー、ありがとう」などの声援が飛んだ。出演者は、天国の恩人に絶唱を捧げ、ショーが大いに盛り上がったところで、バトンは北川に渡された。
 北川は、師匠の弦に連れられ十数年前に小東京でディナーショーに出演した思い出を心の中に大切に仕舞っていたという。ファンには「また来るからね」と、別れを告げており、今公演で10年越しの約束を果たした。
 艶のある抜群の声量と歌唱力の持ち主は、どんな音域でも対応できるのが特徴。ショーでは、1月に発売した「ついておいでよ」など持ち歌を軸に、メドレーを含む11曲を歌い上げ、アンコールにもしっかりと応えた。

歌いながら会場を練り歩き、ファンの声援に手を振って応える
北川

 サービス精神旺盛で、洒落とジョークを織り交ぜ、笑いを誘った。「ラブもハグも大歓迎」と叫んでステージを降り、歌いながら会場を練り歩いた。参加者と握手したり、抱き合ったり、写真撮影にも応じ、たっぷりとかいた汗は、照れながらハンカチで拭いてもらっていた。お捻りを握らされると素直に「これが一番ありがたい。事務所を通しません」と、ポケットに仕舞うなど、エンタテイナーに徹した。
 席上、興行の収益の中から千ドルを二世週祭へ寄付する贈呈式を開き、宇尾野代表が、同祭のレイトン・ハシモト委員長にチェックを手渡した。ハシモト委員長は「とても素晴らしい華やかなショーで、祭りを盛り上げてまた寄付金をもらい感謝している」と述べた。
 ショーを終えた北川は、ファンとのふれ合いを楽しんだ。「いいショーだったよ」「また来て下さい」「紅白に出てね」などの励ましの声に「ありがとうございます」「また呼んで下さい」「頑張ります」などと、活躍を誓った。ショーを振り返り「お客さんと一体になれ、歌をやっていてよかったと感じた」と述べた。10年ぶりの再会は「温かく迎え入れてもらい『歌心に国境はない』と実感できた。心に残る実りの多いロサンゼルス公演だった」と喜んだ。再訪米については「(11月にリリースする)新曲を引っ提げて、弦さんと来ることができれば最高」と話した。
 宇尾野代表は、ショーについて「皆に素晴らしいショーだった」と誉めてもらい、とてもうれしい。準備で疲れたけど、そういう言葉をたくさんもらって、疲れがいっぺんに吹っ飛んだ。成功できてよかった。木原さんが天国から見守ってくれたからだろう」と語った。二世週祭でショーを開く理由を「(米国カラオケ紅白主催者の)菊地(日出男)さんがずっと夏にやってきたので、受け継がなければならないから」と使命感を燃やし「これからもできる限り、続けていきたい」と抱負を述べた。【永田潤、写真も】

二世週祭のレイトン・ハシモト委員長(中央右)に寄付のチェックを手渡す宇尾野ゆみ・ひまわりカラオケ同好会代表


出演者が、盛り上げたラッフル抽選会


ショーを終え、ファンとふれ合う北川(右)

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