LA市長・施政方針演説:深刻化するホームレス問題に言及

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施政方針演説でホームレス問題について言及したロサンゼルス市のガーセッティー市長=16日

 ロサンゼルス市のエリック・ガーセッティー市長は16日、LA市庁舎で施政方針演説を行った。犯罪率の低下や2028年のオリンピック開催が決まる一方、深刻化の一途をたどるLA市のホームレス問題に触れ、解決に向けてLA市全域に緊急用シェルターの設置の必要性を訴え、2千万ドルを投じて対策を講じる意向を示した。【吉田純子、写真も】

 ガーセッティー市長にとって今回は5度目の施政方針演説。LA市では近年、ホームレス人口が著しく増加しており、17年のホームレス人口は前年より20%増の3万4千人に膨れ上がった。
 ガーセッティー市長は、「ホームレス問題は一時的な問題ではなく、カリフォルニア州全体にとって深刻な問題である」と強調。対策として2千万ドルを投じてホームレスのためのトレーラーやテント、安全な駐車場施設の提供などを実施し、LA郡からも資金援助や各種サービスの提供も受ける予定だという。
 19日に発表予定の18―19年度予算案によると、ホームレス対策関連予算は4億2900万ドル。前年度の1億7800万ドルから大幅に拡大した。その50%は2016年11月の住民投票で承認された「提案HHH」から捻出されるという。「提案HHH」は12億ドルを投じて向こう10年間でホームレスの住宅や支援施設の建設を実施する計画。
 LA市の犯罪率に関しては、2018年は自動車盗難が12%、強盗が4%、窃盗犯罪は7%、殺人事件は15%、銃犯罪は29%それぞれ減少したと発表した。
 さらに市長は、「アメリカのことを理解したいならば首都ワシントンではなく、LAに来て」と話し、ドナルド・トランプ大統領を名指しはしなかったものの、昨年6月に温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」からの離脱を表明したトランプ政権とは対照的に、同市は昨年、温室効果ガスの排出量を11%削減したことを報告した。
 インフラ整備に関しては、市内のフリーウエーを修復し、工事に伴い70万人以上の雇用創出を図ると発表。また現在進められているクレンショーとロサンゼルス国際空港(LAX)間を運行する全長8・5マイルの路線計画も19年末までに完成すると発表した。
 この日ガーセッティー市長は2日間の日程で訪問していたアイオワ州から戻ってきたばかり。同州は大統領選が始まる地でもあることから、同市長が2020年の大統領選への出馬を検討しているのではないかとの見方が報じられている。

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