日本のBBQ

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 次第に気温が上がり、夏らしくなった5月最後の日曜日に、多摩川の河原でバーベキュー(BBQ)をした。BBQというとロサンゼルスを懐かしく思い出す。気温が高くても湿度の低いLAの気候は快適、夏といえばBBQが定番だった。自宅の裏庭で、友人宅に招かれて、各地の公園や県人会の集まりで、たくさんの人たちが思い思いの一品やドリンクを持ち寄れば手軽に楽しめた。
 日本ではなかなかLAのようにはできない。特に首都圏の自宅は広い庭がある家は少なく、マンションのベランダでは近所からクレームが出る恐れもある。キャンプ場か限られた河原でしか楽しめないのだ。
 二子新地のBBQは、お天気に恵まれ大勢の人出だった。現地運営関係者の話では週末の人出は一日約4千人だという。週末は若者が多く、9時前から開場を待つ長蛇の列。中学生以下と65歳以上のシニアは無料だが、入場料500円が徴収され、運営主体の川崎市の運営費になる。以前は無料だったが、大音量の音楽や大量のゴミで500円の入場料を取るようになり、使いやすくなった。みんながゆったりと楽しめるのが有り難い。
 田園都市線の二子新地駅で降りると、改札口前にスーパーマーケット。10時開店と同時に待っていた大勢がカゴを手に食材やドリンクを買い込む。会場は店から徒歩3〜4分で便利だ。
 われわれは予約しておいたBBQセットを借りに行く。テント・2人掛け椅子3脚・コンロ・炭その他のBBQセット一式で9千円。帰りにゴミ集積場にゴミを捨て、テントを畳みセット一式を返せばOK。簡単にBBQが楽しめ、後始末に手間がかからない。このシステムを考え出した川崎市には感謝する。青空の下、爽快な外気と数々の焼き立てメニューを楽しみ、ビールやワインを堪能する。市民サービスとして本当に有意義な施設だ。
 途中、対岸の釣人の釣竿が大きく撓(たわ)み、80センチほどの大鯉が釣れた。大勢の注目を浴びて釣り上げた鯉は直後に川にリリースされ、両岸から一斉の拍手が上がった。われわれ一同、再会を期して電車で帰路へ。非常に有意義な1日だった。【若尾龍彦】

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