8月12日の二世週祭グランド・パレード本番に向けた音頭の練習が6日、南加地区で活動する日本舞踊の各社中の指導者を対象に小東京のセンテナリ合同メソジスト教会で行われた。

藤間勘須都師(左)のカウントに合わせて「東京五輪音頭―2020―」を踊る藤間勘須磨会ら参加者
 まず藤間勘須磨会社中が集まり、今年の振り付けを担当した満100歳の藤間勘須磨師と娘の勘須都師から音頭のおさらいを受けた。各舞踏団体がそろったところで、マイルズ・ハマダ音頭委員長より開会のあいさつ、勘須磨師、勘須都師、コーリー・ハヤシ二世週祭実行委員長らが紹介された。
 各社中の指導者30人ほどが輪になり自己紹介すると、続いて勘須都師指導の下、藤間勘須磨会がうちわを手に「東京五輪音頭―2020―」を踊ってみせた。
 その後、音楽なしでカウントに合わせて数回通す。各社中の指導者だけに、数回で一通りの動きを覚えてしまうという流れの速さ。
振付けを担当する満100歳の藤間勘須磨師
 テンポが1、2度変わるこの曲は、素人目にはとても難しく見える。参加者がうっすらと汗をかいたところで2曲目に移った。
 うちわを手ぬぐいに持ち替えて踊る次の曲は、日本のダンス&ボーカルグループExileのヒットソング「Victory」。100歳のお師匠による振り付けとは思えないほど手足がよく動く。途中勘須磨師が「脚の上げ方」を指摘し始めてからは、さらに激しく。「楽しそうに踊ってちょうだい」とのお師匠の掛け声通り、振り付けを覚えてしまえば、あとはラテン調のリズムに合わせて体を動かせる楽しい振り付けになっている。
 藤間勘須磨会の勘須文(かんすあや)名取によると、同社中は3月から練習を始めたという。一緒に踊った娘の恵さんと共に汗をぬぐいながら「お師匠さんの100歳の記念の振り付けなので、みんなで盛り上げ頑張ろうと思う」と笑顔で語った。
 一般の人を対象とした音頭の練習は、7月19日(木)、24日(火)、26日(木)、31日(火)、8月2日(木)の5回、午後6時半から9時まで、小東京の日米文化会館前広場で開かれる。「誰でも自由に参加できるので、たくさんの人へ声をかけ、みんなで本番に向け練習しましょう」ハマダ音頭委員長は述べ、練習第1回目を締めくくった。【麻生美重、写真=マリオ・レイエス】
裾と袂に竹と笹の葉があしらわれた揃いの着物で稽古する藤間勘須磨会社中

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