北カリフォルニアのナパとヨーロー両郡で6月30日に発生し、今も延焼を続けている山火事で、これまでに9万エーカー以上が焼失。カリフォルニア消防局は、出火原因が家畜用などに使用される電気柵であると発表した。【吉田純子】

 「The County Fire」と名付けられた今回の山火事で、13日までに9万288エーカーが焼失。住宅など20棟が倒壊した。
 住民およそ2千人に避難命令が発令されていたが、11日に解除された。今も周辺の道路は一部区間が閉鎖されている。これまでに95%が鎮火した。
 山火事は6月30日、ヨーロー郡のグウィンダ地区で発生。発生場所が家畜用に取り付けられている電気柵の側であったことから、当局は電気柵が原因で出火したとみている。
 電気柵は山火事を引き起こす可能性があるため、加州消防局は使用者に対し、ガイドラインに従って管理するよう呼び掛けている。
 気温の上昇と極度の乾燥からカリフォルニア州では今、山火事が頻発している。加州だけでなく、全米各地でも山火事は発生しており、今年に入ってからこれまでに、全米で少なくとも268万8千エーカーが延焼した。過去10年間の平均延焼面積は230万4千エーカーとなっている。国立公園局によると、山火事の90%が人為的な原因だという。

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