被災地に支援の手を

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 渡米して、はや人生の半分が過ぎようとしている。母国はいつ何どきも忘れず気になるもの。明るい話題に勇気づけられる半面、降り掛かる幾多の災難には心が痛む。頻繁に起こる自然災害は特にそう。
 地震大国日本。私が渡米して以来、阪神と東日本の大震災に加え、各所で地震や台風、豪雨による洪水、地滑りなどが後を絶たない。
 今年は特に多く毎月、天災に見舞われている。6月の大阪地震に始まり、7月は広島、岡山、鳥取、愛媛の広域を襲った西日本豪雨、8月は記録的な猛暑、9月も大阪に台風そして北海道では地震が起こり甚大な被害となった。「なぜ、こんな立て続けに…」。ただ、不幸の中にも原発がやられず、無事でよかったのが幸い。
 民家がなぎ倒され、濁流にのまれ、車やトラックがおもちゃのように突風に吹き飛ばされている。自然の猛威に恐ろしさを感じる。大きな災害は、想定外とされたり、人災と非難されることもあるが、自然には逆らえず悲しい。
 台風では関西空港に大きな被害が出た。滑走路とターミナルが浸水し、機能を失った空港は一時閉鎖を余儀なくされた。タンカーが衝突した連絡橋は通行できず、利用者は「孤島」に閉じ込められ、停電した暗闇で暑い一夜を過ごしたという。訪日客で賑わう日本に、水をさされ、外国から来た方々は言葉が通じず、不安だったことだろう。申し訳ない。
 ニュースで災害を知ると、心配なのが家族と友人。今では、携帯電話ですぐに連絡を取り合い安否が確認でき、科学の進歩に感謝する。被災した友人がソーシャルメディアを使って、写真を添え中にはビデオ撮影し、レポーター顔負けの生の声を現場から伝えてくれる。電気や水道の復旧状況が分かり、安心させてくれうれしい。
 復興は被災地だけの力では遂げることはできず、支援が必要。日本から遠く離れて暮らすわれわれは、すぐさまボランティアに飛んで行くことができないもどかしさがあるが、日系の諸団体が募金を呼びかけ頼もしい。被災地に支援の手を差し伸べよう。【永田 潤】

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