ロサンゼルス協会が初点式:茶道の普及へ心を一つに

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裏千家淡交会

笠井宗京社中による点初め。亭主が笠井宗京師、半東はリンダ・マシューズさん(右奥)

客席で薄茶を味わう(左から)千葉総領事、柴さんら

 茶道裏千家淡交会ロサンゼルス協会(ロバート・ホリ会長)は、新年を祝う初点式を参加者123人を集め13日、小東京のダブルツリー・ヒルトンで催した。笠井宗京社中が点初めを披露し賀客をもてなし、会員一同は茶道の普及へ心を一つにし、さらなる精進を誓った。

 昨年までの4年間の任務を終えた上杉宗裕前幹事長からバトンを受け継いだロビンソン宗心・新幹事長が開会のあいさつをし「みなさんが、平和で実りの多い1年になるように祈りたい。役員を中心として、切磋琢磨して調和を保ち互いを敬いながら日本伝統の茶道文化を広めて行きたい」と抱負を述べ、これまでと同様の支援を求めた。

【写真上】小泉宗由相談役ら淡交会オレンジ協会会員に茶器を披露する笠井宗京師(右)とリンダ・マシューズさん(同奥)【同下】茶器を鑑賞する淡交会オレンジ協会会員(右)

 ホリ会長が新年のあいさつに立ち、会員が崇拝する裏千家大宗匠・千玄室氏は亥年の年男で今年96歳になるが健康を維持し、2020年の東京五輪を見ることを励みにしていることを紹介。裏千家の標語の一つ「茶道を知り、日本を知る」を挙げ「今年も茶道を通し日本の伝統文化の紹介、普及に努めてほしい」と願った。初点式について「亭主1人、半東1人が務めたが、裏では20人のスタッフが支えて茶会が成り立っていることを忘れないでもらいたい」と力を込め、多くのコミュニティーイベントでの活動へ向け連帯を呼びかけた。
 来賓の千葉明総領事が祝辞を贈った。金屏風や初春の飾り物を施した茶室について「『日本そのもの』という雰囲気が出ていて、このような外国の地に日本の存在を示すことは容易なことではない。みなさんの尽力にあらためて感謝したい」と敬意を表した。会の名称に触れ「淡交会だが今日の集まりを見て、淡い交わりではなく濃い絆を確信している」と述べた。
 点初めは、亭主に笠井宗京師、半東がリンダ・マシューズさん、外半東は脇田宗孝さんが務め、大角宗孝さんが点前の説明にあたった。正客に淡交会オレンジ郡協会会長の半田俊夫さん、次客に千葉総領事、三客に南加日系商工会議所副会頭のグレース柴さん、四客に小泉宗由・オレンジ協会相談役さんらを迎えた。

「四季の花」を踊る「舞の会」のソフィア・アームストロングさん

 床の間には第16代坐忘斎家元筆「老松千年色」が掛けられ、初春らしく「青竹一重切」の花入れには「結び柳」と梅、椿が生けられた。茶道具は、薄器が近左造「鵬雲斎大宗匠在判」、茶杓は後藤瑞巌作「千代の友」、茶碗が阿山造「色絵梅花」を用いた。参加者全員が、ちからもち製の「花びら餅」とともに初春の一碗を堪能した。
 亭主の笠井師は、茶道歴約50年のベテラン。サンタバーバラの茶室「心看庵」での稽古では弟子に「自分が教わってきた基本を伝えている」といい、この日の点初めでは「みなさんにその茶道の基本を感じてもらえればうれしい」と願った。
 祝善後は、日舞が披露された。「大和楽USA」の堅田喜巳扇社中の演奏に合わせて、「舞の会」のソフィア・アームストロングさんが「四季の花」を踊り、初点式に花を添えた。
 ホリ会長は、初点式について「お客さんを迎えて、会員がていねいにもてなしてくれていい茶会になった」と胸を張った。今年の抱負は「日本の国外で最大であるLA協会の300人の会員が団結し、茶道を普及させたい」と述べた。【永田潤、写真も】

新年を祝い乾杯する淡交会ロサンゼルス協会のメンバー(写真上と下)

初点式を催した茶道裏千家淡交会ロサンゼルス協会のメンバー

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