さくらガーデンズを慰問:すしデー、居住者は大喜び

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JRA

ボランティアの三宅敦子さん(中央)にすしをサーブしてもらう丸本静江さん(右)。左は文枝ウエッケルマンさん

 今年設立20周年を迎え2月に記念祝賀会を催したJRA(米国日系レストラン協会、柚原章会長)は、ボイルハイツの高齢者居住施設さくらガーデンズを慰問し、すしを振る舞った。すしのケータリングは設立以来、毎年欠かさず続けており、この「すしデー」を数日前から待っていたという居住者125人は大喜びした。

手際よくすしを握る鮨元とカツヤのすし職人

 JRAのすしの同施設慰問は、日系社会の礎を築いた先人に敬意を表し、喜んでもらおうと始まり、今回で20回目。食材は、JRA賛助会員である食品メーカーの好意により無償で提供されており、今年は10社が協力した。当日は、前夜に仕込みをすませたすし店「鮨元」と和食店「カツヤ」の板前10人が握り、食品メーカーの会員らが盛り付の手伝いとサーブを行った。
 居住者会元会長の津嘉山春子さんが、謝辞を述べ「旧敬老引退者ホームから新会社へ所有者が変わっても、JRAは変わらずおすしの愛の出張サービスをしてもらいありがたい」と語った。居住者の中には歩行が困難で外出しない人もいるため「年をとると、どうしても『花より団子』になる。今日は豪華なおすしをいただける私たちは本当にラッキー。居住者一同、感謝の意を表したい。ありがとうございました」と述べた。
 ダニエル小西施設長によると、給食ではカリフォルニアロールと、いなりずしが出るが、握りずしは敬老の日と正月に限られるため「居住者は、数多くあるさくらガーデンズの1年の行事の中で今日は、一番大事な日で楽しみにしていた。一皿すべてにすしが盛られるのは、この一日限り」と説明。「居住者は本当に喜んで食べていた。JRAとスポンサーの日系食品メーカーに

すしを盛りつけるJRAの会員とボランティアスタッフ

20年間続けて毎年来てもらい、とてもありがたい」と謝意を表した。
 居住者は、半数が日本出身で、約2割が帰米2世、約2割が米国生まれ米国育ちの2世、3世、残りが満州やハルビンなどの中国大陸や朝鮮半島で生まれ日本に帰国した後に渡米した人たちで、みんなが仲良く暮らしているという。
 新年会に始まり節分、ひな祭り、花見、子供の日、盆踊り、二世週祭のパレードと盆踊り、敬老の日、餅つきなどの年中行事と、民謡、三味線、生け花、茶道、詩吟、琴、日本舞踊、陶芸、折り紙、カラオケなど、盛りだくさんの日本文化のクラスや行事を楽しんでおり、小西施設長は「居住者が日本人である限り、日本の習慣と文化教室、文化イベントはいつまでも続く」と強調した。
 同施設に2年半住み、昨年まで居住者会副会長を務めた文枝ウエッケルマンさんによると、居住者はすしデーを3週間前にカレンダーで知ったという。だが、その日を忘れる人が多いため、ウエッケルマンさんは「みんなに楽しみをもってもらうために、会う人、会う人に、おすしが来るからねと

小西施設長(左)から豊島さんに感謝の盾が贈られた

『宣伝』して喜ばせていた。今日はみんながハッピーだった」と語った。
 広島・江田島から親戚の呼び寄せで渡米した丸本静江(85)さんは、このすしデーに入居した。施設での初めてのランチが、すしとなり「食堂に来てからおすしと知り、びっくりした。大好きなおすしなので、最高の気分。大好物のうなぎと他も全部おいしかった」と笑顔で話した。さくらガーデンズの印象は「『いいところよ』と、聞いていて、その通りだった。英語は少し分かるけど、ここは日本語が通じるのでとても便利」と話した。新生活について「年を取れば、何よりも食事が楽しみ。みなさん楽しそうにしているので、いい友達を作りたい」と述べた。
 JRAの豊島年昭顧問は、居住者がおいしそうに食べる姿を見て「みんなに食べてもらって感謝してもらい、とてもいいイベントになった」と喜び「毎年、お年寄りの喜ぶ笑顔が忘れることができず、20年間続けている。逆にわれわれが、元気をもらっている」と話した。食べ終わった居住者が会員の元を訪れ「ごちそうさま」「とってもおいしかったです」などと、礼を述べた。「あれを見ると、やっぱり来年も来なくてはいけない気分になる」と話し、すしの慰問の継続に意思を示した。【永田潤、写真も】

さくらガーデンズを慰問しすしを振る舞ったJRA会員ら

待ちに待った「すしデー」を満喫する居住者

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