ロサンゼルス市の路上で生活するホームレスの人々

 ホームレス支援機関「Los Angeles Homeless Services Authority(LAHSA)」が4日に発表した報告書によると、ロサンゼルス郡のホームレス人口が前年度から12%増の約5万9千人になったことが分かった。【吉田純子、写真も】

 同郡では25歳以下のホームレス人口は24%、62歳以上のホームレスは7%とそれぞれ増加していた。また同郡でホームレス生活をしたことがある人のおよそ29%が精神疾患や薬物依存などの問題を抱えているという。
 ホームレスの多くはロサンゼルス市に集中しており、同市のホームレス人口は前年比16%増の3万6300人だった。同市のホームレスの約3分の2が男性で3分の1が女性、約2%がトランスジェンダーまたは性別が分からない人だという。
 LAHSAによると、2018年の1年で2万1631人のホームレスが住居に住むことができるようになったという。しかし、LA市などの都市部では依然路上での生活を余儀なくされている人が多い。
 LA市では3年前に、ホームレス問題を解決するため、向こう10年で12億ドルを投じておよそ1万棟のホームレス住宅を設置する法案が承認されているが、ホームレス人口のおよそ4分の3は今も車やテント、シェルターなどで生活しているという。
 ホームレスの人々が住む場所の周辺ではゴミやネズミの繁殖など、公衆衛生に関する問題も出てきている。
 一方、ロングビーチ市は前年度から2%減の1894人だった。

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