高野山別院で米国「デビュー」:「美 少年」の6人、二世週祭で笑顔

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天国の恩人に熱唱捧げ、遺志継ぐ

高野山米国別院でアメリカで初のコンサート行った美 少年

 二世週祭で旋風を巻き起こしたジャニーズJr.のアイドルグループ「美 少年」。10日にノグチプラザで顔見せのミニコンサートを開いたメンバー6人は、翌11日にはグランドパレードでさわやかな笑顔を振り巻いた。同夜はまたジャニーズ事務所に縁のある高野山別院でコンサートを催し、米国「デビュー」を飾った。

ミニコンサートでファンとハイファイブを行う那須雄登

 同別院第7代元主監の宮田諦全さんによると、ジャニーズ事務所の社長で先月9日に亡くなったジャニー喜多川さんの父の諦道さんは開教師として渡米し、第3代主監を務めたという。当地で生まれたジャニーさんは、日本移住後も別院を気にかけ、別院のために事務所所属の歌手を連れて別院ホールでチャリティー公演を開いた。今公演は生前のジャニーさんのたっての願いだったことから「ありがとう高野山」と銘打ち、美 少年は天国の恩人に熱唱を捧げ遺志を継いだ。
 公演は美空ひばりの「愛燦燦」を皮切りに、事務所大先輩のフォーリーブスの「ブルドッグ」を披露。2曲を終え、メンバーの那須雄登が英語で「ジャニーさんもきっと喜んでくれていると思う」と話したのは、美空とフォーリーブスは同別院ホールで歌ったからだ。

Q&Aでファンにマイクを差し出す藤井直樹

 ジャニーズメドレーでは事務所先輩のヒット7曲をつなぎ、最後はオリジナル曲「Cosmic Melody」を絶唱し締めくくり、「また帰ってきます」と再会を誓った。曲の合間には「日本ではありえない」(参加ファン)というQ&Aを持ち、2人のメンバーが直々にファンにマイクを差し出した。1人の質問には「時差ボケでずっと眠い」と答えたが、ステージでは全力で歌い踊った上に会場を回りファンとふれ合い、喜ばせた。公演後は約300人をハイファイブで見送るファンサービスに務めた。
 日本からフォローしたファンも多く2日間を満喫していた。パレードの最初から最後まで着いて回り「(目当てのメンバーと)何度も目が合った」。公演では「あんなに間近で見られて最高」「握手してもらい夢のよう」「やっぱりアメリカなのでメンバーのノリがよかった」「ハリウッドデビューしてほしい。絶対見に来る」などと、ファンは興奮気味に語った。
 ともに東京から来た大学1年の瀬川南さんと大学2年の隼菜津子さんはファンつながりの友人。瀬川さんは「かわいくて、かっこいい」と

コンサートでステージを下りてファンとふれ合う美 少年のメンバーら

那須に憧れる大ファン。那須と帰り際に会話したというが、夢見心地だったため何を話したのか記憶になく「ただ、ただ幸せだった」と涙目で答え、2人は「日本に帰って自慢したい」と口を揃えた。
 公演前にジャニーズ事務所の好意に謝辞を述べた別院のリチャード・ナルミ理事長は、喜多川諦道師が日舞など大衆芸能に関心があったとし「ジャニーさんの着眼点は父親譲りだろう」と語った。諦道師は9年の任務を全う。理事長は1933年8月25日付の羅府新報の同師帰任の記事「温かい心を持ち人々から惜しまれながら明日帰国する」を紹介し、日系社会で慕われた人柄のよさを強調した。
 同別院の檀家の数が減少にある中での同事務所の支援について理事長は「ジャニーさんと(姉の)メリーさんの心遣いは本当にありがたい」と謝意を表した。また、諦道師が31年に結成し、今年の二世週祭のパレードでも行進した高野山ボーイスカウト第379隊は、88年経った今日まで活動する日系社会のレガシーだ。メンバー数は減っているが理事長は「諦道さんが作ってくれたので大事にしたい」と述べた。【永田潤、写真も】

ミニコンサートを終え、ファンの声援に手を振って応える美 少年のメンバー


パレードに参加し、沿道の大きな声援に笑顔で応える美 少年


美 少年のコンサート前に高野山米国別院のホールに入る行列


ハイファイブでファンひとり一人を見送る美 少年のメンバー6人

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