約400人の参加者を前にあいさつする武藤顕総領事

 武藤顕・在ロサンゼルス日本総領事の着任レセプションが3日、ハンコックパークの総領事公邸で行われた。日系諸団体をはじめ、南カリフォルニア地区の政財界の代表者らおよそ400人が訪れる中、総領事は「ロサンゼルスをはじめとする管轄地区の平和、調和、繁栄に貢献することが自らの任務」と話し、日米親善とさらなる友好関係の強化に尽力していきたいと語った。

 総領事は留袖ドレスを身にまとった三佐子夫人とともに招待客を歓待した。8月中旬に着任し、すでに日系社会をはじめ当地の人々が温かく迎え入れてくれたことに感謝の言葉を述べた。
 総領事の目に写ったロサンゼルスの印象は「ダイバーシティー(人種の多様性)」。
 「新しい時代『令和』初の総領事として着任できたことを誇りに思うと同時に、人種の多様性を誇る当地のコミュニティーを尊重し、日米の友好関係のさらなる橋渡しとなるよう務めていきたい」と話した。
 これまでにすでにユダヤ教の安息日「シャバット」の式典にも出席。式典で目にしたのは、第二次世界大戦時、数千人のユダヤ人を救った外交官杉原千畝をたたえるユダヤ教の人々の姿だった。ほかにもイースト・ロサンゼルスで行われたメキシコ独立記念日のパレードや、バーバンクにあるアルメニアン大聖堂で行われた日米友好イベントにも出席し、当地のコミュニティーの人々とも文化交流を果たしている。
 経済協力の重要性についても説き、「調和を重んじながら、日本と南カリフォルニア間の絆を強め、さらに環境テクノロジーやゼロ・エミッション、水の再利用などの分野でも協力関係の強化を図っていきたい」と述べた。【吉田純子、写真=長井智子】

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