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演芸会で観衆600人を魅了:日本文化継承者ら5人に奨学金

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南加県人会協議会

「ヤッショ、マカショ」のかけ声で「花笠音頭」を踊る山形県人会

生演奏で「東京五輪音頭-2020-」を踊る東京会

 38の県人会が加盟する「南加県人会協議会」(水谷ハッピー会長)は、育英奨学金集めのためのチャリティーショー、第40回「親睦演芸会」を10月20日、アラタニ劇場で催し、さまざまな出し物で観衆約600人を魅了した。奨学金授与式では、日本文化継承者と日本語学習者の受賞者5人がさらなる精進を誓った。

 第1部の演芸会は、16の県人会から約150人の芸達者たちが18演目を繰り広げた。日舞や民謡、三味線、太鼓、三味線など、お国自慢の郷土色豊かな華やかなステージが続いた。出演者は所属県人会の新年会やピクニックで発表しており、場の盛り上げはお手の物。コーラスやカラオケ、ダンスなどの熱演に大きな拍手が送られた。

創作舞踊「白虎隊」を演じる福島県人会

 奨学金授与式では、日本語学習や日本文化の各分野で将来が嘱望される受賞者にそれぞれ千ドルのチェックと賞状が贈られた。県人会協議会は、奨学金を37年にわたり300人以上に授与しており、次世代を担う文化継承者の育成事業に力を注いでいる。
 5人の受賞者を代表し、久良木麻椰さんが、きれいな日本語で謝辞を述べた。久良木さんは琉球國祭り太鼓のメンバーとして6年間活動しており「沖縄文化を継承する思いが芽生え、活動を通して広がるさまざなまな人々との出会いに恵まれて多くを学ぶことができた」と紹介した。光栄という受賞については「感謝の気持ちを忘れず、南加県人会協議会の奨学生であることを誇りに沖縄文化のみならず、日本文化の知識と技を磨き、日米の懸け橋にとなれるように精進していきたい」と抱負を語った。

軽快なダンスを披露する徳島県人会の子供たち

 水谷会長は演芸会を振り返り、ステージに上がった出演者について「各県人会を代表して素晴らしい最高のパフォーマンスを見せてくれた」とたたえた。5人の受賞者に対しては「おめでとう。日本文化と日本語を一生懸命頑張っている若者ばかりで、この受賞を誇らしく思って励みにしていっそう頑張ってもらいたい」と前途を祝し「素晴らしい国の日本とアメリカの良いところと悪いところを理解して次の人に伝えて、日本とアメリカの懸け橋として活躍し、日系社会をハッピーにしてほしい」と期待を寄せた。
 ▽育英奨学金の受賞者は次の通り。(敬称略)
 清水美咲、石田杏、久良木麻椰、林まなみ、林きさ

小沢あきこ、10曲を熱唱
艶のある美しい声響かせ

艶のある美しい声を披露する小沢あきこ

 第2部は、日本から招いた演歌歌手、小沢あきこが艶のある美しい声を響かせた。日系社会で歌うのは5回目で客層を知っており、美空ひばりや古賀政男の作品など馴染みの曲に加え、親善大使を務める故郷長野・飯田を舞台にした持ち歌「飯田線」、事務所の大先輩で尊敬する島倉千代子から受け継いだ名曲「鳳仙花」など、メドレー、日舞を含め10曲を熱唱。抜群の歌唱力で感情を込めて歌い、聴衆の心を捉えた。舞台を降りて会場を練り歩き、握手したりマイクを差し出し一緒に歌うなどサービス精神旺盛でファンとのふれ合いを楽しんだ。最後は郷愁を誘った「ふるさと」の合唱を促し、会場は一体となりフィナーレを飾った。
 歌い終えた小沢は、サイン会を催しファンを見送った。同演芸会で歌うのは3回目といい、「アッコちゃん」などの大きな声援を受け「帰ってきた感じがして『ただいま』と言いたいくらいうれしかった」と喜んだ。協議会の活動については「会員が親睦を深めながらボランティアで活動し社会に貢献し、若者も育てていてすばらしい」と述べた。【永田潤、写真も】

育英奨学金の授与式。受賞者は後列左端2人目からの5人

県歌「信濃の国」を合唱する演芸会初参加の長野県人会

徳島県人会の阿波踊り

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