日本なら当たり前・その2

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 謹賀新年。先月の続きで米人記者が4月にウォール・ストリート・ジャーナルの専門投稿欄に載せた日本に感心する英文の紹介。前回、トイレに関し「手洗いの水も自動で出る」と書いたが最近各所の駅やビルのトイレでは自動でお湯が出ることが多い。トイレ設備は最新式でピカピカに維持されている。
 彼の観察の一つは東京の地下鉄でエスカレーターのハンドレールを掃除しているのを見かけると感心しており、かつエスカレーターはめったに故障しないと念入りに書いている。仮に故障しても日本だとすぐに直してしまうし日本で特に感心する事象でもないが。
 「信頼できる交通機関」についても書き「日本は高速の新幹線を55年も前の1964年に発明した。新幹線は東京・八戸間392マイルを2時間48分で疾走する。何故、我々米国人は、日本と同じ効率的な鉄道や地下鉄を作れないのか。ボストンからDCまでアセラ特急に乗ると7時間もかかるが、新幹線なら3時間だ」と書いている。独、仏なども高速鉄道を持ったが、確かに米国に比べて日本の新幹線網は優れたインフラだ。
 明るさについてこの筆者は「さまざまな分野の心理学者が明るい環境は生産性を向上させ、人を幸せな気分にすると言っている」とし「日本では店もホテルも電車の駅も明かりで照らされ非常に明るい。米国の首都DCの地下鉄に乗ったことがありますか? 葬式が出来てしまいそうだ」と。いつも当たり前と感じているが、言われて見ると確かに日本の街や道や駅やビルなど米国に比べて明るい。
 また「日本では生活を便利にするためのちょっとした工夫がある。トイレの便器の横には傘をかける為のフックがある。銀行に行くと拡大率の異なる複数の虫眼鏡がある。多くの電車の駅にはコインロッカーがある。また何よりゴミが無い、世界一だ」と僕らが普段当たり前と思う物事に感心している。なるほど有り難い事柄なのだと思う。この記者は旅行して見える物事に感心するが、目に見えない分野で例えば日本には米国に無い国民皆保険制度が国民を守っていることを知ったらまた感心してうらやむのではないかと思う。【半田俊夫】

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