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ごみを除いて、その後

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 前回、小東京の掃除について触れたら、ご意見を賜った。ごみ箱の設置を増やしたらいい、吸い殻入れを設置したらいいという、至極もっともなご意見が多かった。この考えは日本人だったら当然。しかし、その考えが通用する所だとは思えない。
 日本でたばこを吸う人は喫煙場所か、喫煙場所の指定がない外では吸い殻入れに吸い殻を捨てる、もしくは携帯用の吸い殻入れを持ち歩くなど、マナーを守っている人が多い。清掃された場所にはそこに捨てると罪悪感を持つ人がまだまだいる。ここでは、清掃後のごみがない状態のところにでも平気で捨てる。設置してあるごみ箱を倒して散らす。さすがに今は寒いからないが、男用、女用の下着から避妊具まである。アルコール飲料の瓶や缶も結構ある。
 ごみの捨て方も食べ残し、飲み残しを置いていくのではなく、まき散らしていく。ホームレスのシェルター近くで見た光景が思い出される。配られた食べ物のうち、食べたいものだけ食べて、残りは道端にまき散らしていた。食事を作るボランティアをしている知人が朝早くから、提供された食材で毎日同じにならないように苦心していると言っていたのを思って腹立たしくなった。あの時と同様に捨てているのだ。
 日本人は食べものを粗末に扱ったり遊ぶと大人が叱ったものだ。何人もの労力でできた食べ物を粗末にしてはいけないと。
 最近目にする機会が続いて気になっているのが、レインボー団子が穴ができているところにピッタリはめ込まれていること。人に話したら、食べてみて嫌だったから捨てたんじゃない?と言われたが、そうは思えない。かんだ跡のない丸いまま。わざと置いたとしか思えない。食べもので遊ぶな! と思ってしまう。今、紹介したことだけではない。
 1ブロックの掃除からいろいろなことを考えさせられ、文化・道徳の違いを見せられる。それに月や太陽の軌道。同じ時間に見える位置が大きく動く。科学で説明できても、気持ちが納得できない。この不思議から神話や神がかった話が生まれたのだろうと想像できる。天空を仰ぎ地面を見る。興味は尽きない。【大石克子】

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