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鮮やかな緑の季節

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 空は青い、空気はきれい、ジャカランタや名前を知らない色とりどりの花が咲き乱れ、緑が鮮やかになってきた。コロナウイルス感染拡大防止のための外出禁止令で思うように楽しめないのが難。
 自宅待機が長引くと高齢者の健康状態が気になる。日なたぼっこをしたり、歩いている人はいいが、できない人もいた。新聞報道などにあるようにアジア人への差別・嫌がらせがあるという。健康を保つために歩きたくても、怖いからもうしばらく辛抱だと言っていた。住んでいる地域によって、住む人種が異なることから起こる。リトル東京中心に活動していて、そういう目に今まで遭わなかったが、いつ遭遇するとも限らない。
 今回のことで、ロサンゼルス市近郊には刑務所や更生施設が多くあると知った。ユニオン駅の近くにあるのは知っていたが、コロナウイルス感染者がいる施設の情報から改めて知らされることが他にもあった。
 外部との接触を避けていた高齢者施設での感染拡大も気がもめる。訪問者を断っても外部と関わりのあるスタッフがいるのだから、当然起こり得る。日本から来た当初、驚いたことの一つがスーパーマーケットで病院や施設のユニフォームのまま買い物をしている人を見たこと。日本の老人ホームで働いていたときは、施設に入ったら着替え、帰るときはまた着替えていた、もちろん履物も。医療スタッフもまた同様に、雑菌を持ち込まない、持ち帰らないために衣服・履物を替えていた。衛生観念が違うというか、リスクマネジメントを言う割にはぞんざいだと思ったものだ。
 地球の温暖化の問題から、プラスチック袋を制限してきたが、衛生上の理由と食物の持ち帰りで使用が増加している。ごみ処理も大変なことになっていることは容易に想像できる。
 紀元前2千年以前は砂漠はなく、緑だったと、物の本で読んだ。長い年月をかけて緑を失い、砂漠が増えた。文明の発達によってさらに材木の需要は高まり森林はうせていった。昔話やメルヘンに出てくる山や森が理解されなくなる状況は想像したくない。今、緑の中にいられることをかみしめて。これが続くよう人類の智慧(ちえ)を信じたい。【大石克子】

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