ニュースメディア20社支援:持続可能性を加速

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フェイスブック

カリフォルニア州メンロパークにあるフェイスブックの本社

 フェイスブックは20日、同社の「サステインナビリティー・アクセルレーター・プログラム」を構成するために選出した20のニュースメディアの名前を発表した。全米各地から300件以上の応募があった中から選ばれた20媒体に対し、将来への持続性を保つための支援を行う。羅府新報も選ばれた。

 これまでもフェイスブックは、歴史的に阻害されてきたコミュニティーで活動するニュースメディアを支援する「フェイスブック・ジャーナリズム・プロジェクト」を実施してきた。その最近の投資の一環としてこのたび、有色の人種によって所有および主導されている全米の出版社の中から20社を選び出した。
 選出はフェイスブックと国際ジャーナリストセンター(ICFJ)のスタッフ、専門家のコーチ陣が行い、コミュニティーへの影響の実証、プログラムの要件への取り組み、最大のビジネスチャンスを追求する準備といった項目について、300件を超える応募を審査した。
 「これらのニュースルームはコミュニティーに変化をもたらし、業界のモデルとして機能している。これらの印象的な出版社のグループと提携できることを光栄に思う」と話すのは、ニュースメディアの財政的強化支援でグローバルな経験を持つICFJのジョイス・バーナサン所長。「疑いなく、彼らが行う仕事は重要であり、彼らの長期的な成功への投資は、より強力なコミュニティーへの投資である」と述べている。
 また、フィラデルフィアの「WURDラジオ」の社長で、今回のプログラムを率いるサラ・ロマックス=リースさんは、「私たちは、黒人や褐色人が所有したり主導したりするメディアがこの国の将来にとって絶対に不可欠となった時代にいる。プログラムは、これらの組織が成長し、革新し、主導し続けるのに役立つスキルとリゾースを提供する。この初の機会を得た素晴らしいメディア組織の数々に興奮している」と述べている。

ファイスブック本社の入り口に設置された「いいね」のサイン

 選出された媒体の80%は報道の焦点をローカルニュースに合わせている。沿岸部に比べて歴史的に投資に恵まれてこなかった中西部と南部地域に所在する出版社が3分の2を占める。媒体の過半数が営利団体である。また、媒体の半数は、黒人が所有するか、黒人が主導する出版社で、これには米国で最も古い黒人新聞や、黒人の電子新聞組織が含まれる。
 「選出された各社をはじめ、疎外された人々にサービスを提供するすべてのメディアの持続可能性が最も重要だ。黒人の報道機関は、奴隷解放から公民権運動まで、南部生まれの自由運動において中心的な役割を果たしてきた。南部の黒人主導メディアの遺産は、比類のないものである」。このように述べるのは、プログラム・コーチのシエラ・ヒントンさん(スカラワグマガジンのエグゼクティブディレクター)。「今、黒人が正義のための戦いを再び大胆にリードしている。この国の黒人にとって極めて重要な瞬間に、フェイスブック・ジャーナリズム・プロジェクトが南部を拠点とする出版社を支援することは、その遺産を継続させることができるということである」と、プログラムの意義を強調している。
 選ばれたメディアは「羅府新報」のほか、Black Voice News、Centro de Periodismo Investigativo、Community Voice、El Mundo Boston、Flint Beat、Hola Carolina、Indian Country Today、La Raza Chicago、Lakota Times、NextShark,、Outlier Media、PRISM、PushBlack 、Sahan Journal、St. Louis American、The Atlanta Voice、The Charlotte Post 、The Miami Times、The Tennessee Tribune の20社。
 羅府新報は「1903年に3人の学生の手で創刊され、ロサンゼルス地区の日系米国人に質の高いローカルニュースを提供してきた歴史ある新聞」と紹介されている。
 「選出された20社によるグループは、ジャーナリズムと民主主義の健全性にとって非常に重要である。あらゆる規模のコミュニティーに焦点が当てられている。営利・非営利、老舗ブランドと比較的新しいメディアがブレンドされた、非常に素晴らしい組織のグループである」。このように述べるのは、プログラムのエグゼクティブディレクターのティム・グリッグスさん。「さらに良いことは、このプログラムを率いているのが、選出されたニュース組織の生き残りと繁栄を助けようと張り切っている、本当に素晴らしいリーダーたちだという点だ。私はこのプロジェクトを始めるのにワクワクせずにはいられなかった」。グリッグスさんがこのように話す通り、プログラムはさまざまなバックグラウンドとリーダーシップの役割を持つメディア専門家のダイナミックなチームによって主導されている。
 プログラムは10月中旬から2021年初頭まで実行され、その後6カ月間、特定の助成金によるイニシアチブが実行される。プログラムを進めるにつれて、フェイスブックとICFJはプロジェクトに関するケーススタディを共有し、他のニュースルームが彼らの経験から学ぶことができるようにする。
 フェイスブックの該当ページ—
 www.facebook.com/journalismproject/programs/accelerator/sustainability-accelerator-participants

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