小東京の商業ビルが爆発炎上
:またもスモークショップから出火

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近隣の住民から不安の声

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8日未明に発生した小東京の商業ビル火災。150人の消防士が一時、出動し消火活動に当たった

 小東京の3街とロサンゼルス通りが交差する角にある商業ビルで8日未明、爆発事故が発生し、火災により3階建ての建物が全焼した。ロサンゼルス消防局(LAFD)によると、喫煙具を販売するスモークショップから出火した。昨年5月には、今回の火災現場から約0・2マイル離れた別のスモークショップで同様の爆発、火災が発生したばかりで、小東京の近隣住民から不安の声が上がっている。 

火災現場から3街を挟んだ歩道で暮らすホームレスのテントと所有物が飛び火の被害に遭った

 深夜、小東京の住人はまた爆発音で目を覚ました。この1年余りで2度目のことだ。爆発火災は、3階建ての建物を見る影もなく破壊した。
 「同じことが起こった」と話すのは、小東京で暮らすスティーブ・ナガノさん。「午前2時ごろ、2、3回破裂音がした。おそらくCO2キャニスターか何かが爆発したのだろう。ジェット機が低空飛行するようなごう音が30〜40秒ほど続いた。音は次第に大きくなり、われわれは目を覚ました」。ナガノさんは現場から半ブッロクしか離れていない集合住宅「寺町」で妻のパティーさんと暮らしている。
150人の消防士が現場に急行し炎に立ち向かった。消火活動は数時間続いた。一帯の交通は安全のために通行止めとなった。火災現場は、リトル東京サービスセンターのオフィスが入った複合集合住宅ビルの「カーサ平和」が隣接するが、けが人は報告されておらず、避難命令も出されなかった。
 LAFDのブライン・ハンフリー本部長は、8日午前8時前に次の声明を出した。「一時は隊員150人が出動し、夜を徹して消火活動にあたった。今もなお78人が残り、しつこくくすぶる火災を完全に鎮火するためにホースを伸ばしたままの体勢を続けている。火災現場は広さ2万3790平方フィート、3階建ての石造建築で、5社が入居している。そのうち2社が1階で『喫煙具販売店』を経営し、2、3階を商品倉庫に使用していたと思われる」
 ハンフリー本部長は、「爆発とその後の火災で負傷した消防隊員や一般市民はいなかったが、通りの反対側にあるホームレスの野営地に火が飛び、テントとごみが延焼した。また、火災を起こした3階建ての建物の全ての階に火が燃え広がり、最終的には屋根を突き破るまで火の手を上げた」と続けた。

場付近の3街見つかったブタンガスのキャニスターの破片

 同日、現場付近の3街ではブタンガスのキャニスターの破片や残骸が発見された。この地区でここ数年に起こったスモークショップが関連した大火災は、今回で3件目である。昨年5月16日には0・2マイル先の平屋の倉庫(327 E. Boyd St.)で、今回と同様の爆発、火災が発生し、消火に当たった12人の消防隊員が負傷した。火事の当事者の中で「Smoke Tokes」と「Green Buddha」の2店が半年後に火災にかかわる刑事事件の司法取り引に同意した結果、火災を起こした倉庫の他、数件の不動産を経営するスティーブ・ソンホ・リー氏(56)が無数の刑事責任に問われている。リー氏とスモークショップ「バイオ・ハザード」の審問は、今月25日に予定されている。この事件で、捜査官は不法に保管された危険物とその他の悪質な違法行為を発見している。
 前出のナガノさんは、「誰もけがをしなくて本当に良かった」と語った。「ベッドルームの窓から、カーサ平和からかと思われる黒い煙が見えた。シチズンのアプリを開いてビデオを見たら、カーサ平和からではなくて、3街とロサンゼルス通りの火事が映し出されていた。火災現場の反対側の野営地は燃えたが、幸いなことに誰もけがをしなかった。悪夢がよみがえったね。また同じことが起こった」と述べた。【写真提供=スティーブ・ナガノさん】

全焼した3階建ての商業ビルの右は「カーサ平和」が隣接する

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