十年一昔
十年一昔というが、10年を一くくりにして、人も社会も変化を遂げる。来年で世界同時多発テロから20年、東日本大震災から10年を数えるが、これらの歴史的事件がもたらした影響は計り知れない。今年の一大事件となった新型コロナウイルスは、今後10年以上に渡り、人の考え方や社会のシステムを変えていく。
十年一昔というが、10年を一くくりにして、人も社会も変化を遂げる。来年で世界同時多発テロから20年、東日本大震災から10年を数えるが、これらの歴史的事件がもたらした影響は計り知れない。今年の一大事件となった新型コロナウイルスは、今後10年以上に渡り、人の考え方や社会のシステムを変えていく。
以前にも書いたことがあるが、職場の文化教室のなかに日本の家庭料理教室というのがある。 高級料亭の味でもなければ料理の鉄人と競う技があるわけでもないが、プロの家庭の主婦を自認する、中年をとっくの昔に過ぎた女性二人が、献身的なボランティアに支えられて、プログラムを進行させており、自画自賛ではないが、人気一番のクラスである。
昨年のことだが、職場のホリデー・イベントでインターネットを通してボランティアを探した時、偶然その催しの日に自由な時間があるという理由で応募してくれた人がいた。 スウェーデン在住で、たまたまシカゴに短期滞在中の日本人女性のMさん。職業は料理や栄養学のバックグラウンドを持つプライベート・シェフ。
「パラダイスへと続く道」と呼ばれたその道は今、悲惨な焼け跡へと続く道と化してしまった。 カリフォルニア州北部ビュート郡の人口約2万6千人の小さな町パラダイスで発生した山火事「キャンプ・ファイア」は瞬く間に住宅街をのみ込み、15万エーカー以上を焼き尽くした。
今から25年以上も前のこと、日本からシカゴを訪れた和食レストラン関係のA氏が、 「まだまだ開発の余地はあるね。あと40店くらい寿司レストランができても大丈夫だ」 と話しているのを聞いたことがある。 その時は「まさか…あと10店くらいなら」と思った。
「和食がユネスコ無形文化遺産に登録された今、納豆を世界に広める絶好のチャンスです」―と意欲を燃やしている人がいる。茨城県常陸大田市の納豆メーカー社長の永田由紀夫さんだ。(毎日新聞2月6日付)