Browsing: 中西奈緒

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 ちょっとびっくりしたのは、英語ネイティブのエディターたちが職場で日本語を話さないことだ。滞在歴10年から30年の「ベテラン外国人」たち。世間話でも日本語は出てこない。  彼らの多くは日本人女性がパートナー。

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 久々に日本の桜をゆっくり楽しもうかとのん気に考えていた。そうしたら、突然東京のど真ん中で働くことになって、日々あくせくしている。  満員の地下鉄に乗るとか、高層ビルの合間をサラリーマンとともに早歩きするとか、今までの人生で全く縁のなかった世界だ。ドラマや映画の中であたふたしている滑稽な人間を、遠く離れたところから眺めているようでもある。

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 アカデミー賞で「幻のオスカー」となった「LA LA LAND」。日本でも公開されて早速見に行った。長回しで撮影された冒頭のダンスシーンは、何度となく車を走らせたフリーウエー。物語のカギとして描かれるグリフィス天文台。見慣れた景色のオンパレードで懐かしくなった。

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 元気がないとき、日系人の友人が海の向こうから檄(げき)を飛ばしてくれる。「まだ私の半分も生きていない。人生はこれからだ」。もうすぐ傘寿を迎える人生の大先輩。若い頃を懐かしみ、体の衰えに戸惑いながらも、アメリカに渡った日本人について研究し執筆する。若者を励ましつつ走り続ける。

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 2017年の初笑い。落語家・立川志の輔さんの高座を聞きに行った。普段から落語に触れる機会もなければ、生で見るのも初めて。師匠の話芸に完全に心を奪われた。  最近のニュースや世相など身近な話題で心をつかみ、突然エンジンがかかったようにスピード感を増して本題へ。

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 しばらく日本で暮らすことになった。美しい自然においしい食事、サービスの良さや時間に正確な交通機関、ごみのないきれいな街、そして国民皆保険制度…。多くの魅力があり世界中から観光客もやってくる。  しかし日本での生活に息苦しさを感じてしまうのはなぜなのか。

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 誰がこんな結果を予想しただろうか。テレビの前で一喜一憂し、最後は絶叫した。トランプ氏が逆転勝利。アウトサイダー。異端児。誰も本気で大統領になるなんて思っていなかっただろう。  2週間前、日本でも前評判を大きく覆す歴史的勝利があった。

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 百聞は一見にしかず―この言葉の意味にあらためて納得した。札幌から車でおよそ6時間、最東端の町・根室市へ。国道沿いにはロシア語の道案内が目立つ。「返せ!北方領土」「北方領土は日本固有の領土」といった看板や標語もあちこちで見かけるようになった。

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 ロサンゼルスを飛び出してオーストリアのウイーンへ。親友と久々に再会した。  世界遺産の街を2人で散策し、ウイーン名物・仔牛のシュニッツエルやザッハトルテを味わう。その間も2人のガールズトークは止まらなかった。

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 「沈んでいく船の中のレストランで、オーシャンビューの席を争ってるようなもの」—大学時代の恩師が日本の未来を憂いていた。私は、なるほどと話を聞いた。  30歳を過ぎてから多民族国家アメリカに来て5年、自分の中の「日本人」をより意識する。

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 とても疲れたとき、一人で駆け込める場所はコリアタウンにある。そこは、肌の色の違うさまざまな女性たちが真っ裸で集い、思い思いにくつろげるいわばパラダイスだ。  「このお風呂熱いね」「他にはどんなお店がオススメ?」なんて、見知らぬ女性たちと湯船につかりながら会話できるのも心地よい。

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 羅府新報が経営危機をコミュニティーに報告する社告を出して2カ月。瞬く間にあちこちで話題になった。  日本の新聞社、ロサンゼルスタイムス、NHKやKPCCなども取材に訪れ、社長や編集長にインタビューしたり、スタッフの働く姿や、年季の入って黄色に変色した古い新聞を撮影したりしていく。