自分元年
気がつけば師走。2020年はパンデミックにより、激動の一年であったものの、振り返ってみれば本当にこぢんまりとしたように感じる。行動範囲は極端に狭まり、人と対面する機会が圧倒的に少なかった。そうした意味では、人類が一番平等になった年なのかもしれない。
気がつけば師走。2020年はパンデミックにより、激動の一年であったものの、振り返ってみれば本当にこぢんまりとしたように感じる。行動範囲は極端に狭まり、人と対面する機会が圧倒的に少なかった。そうした意味では、人類が一番平等になった年なのかもしれない。
長いコロナのロックダウンが、ようやく段階的に解除になり、人々は恐る恐る外出するようになった。 久しぶりの車のハンドルは違和感があり、運動感覚も反射神経も鈍ってしまった。たった3カ月の自宅待機なのに、体力も気力も3年分衰えた。さびついた頭と体がギシギシ言っている。
空は青い、空気はきれい、ジャカランタや名前を知らない色とりどりの花が咲き乱れ、緑が鮮やかになってきた。コロナウイルス感染拡大防止のための外出禁止令で思うように楽しめないのが難。 自宅待機が長引くと高齢者の健康状態が気になる。日なたぼっこをしたり、歩いている人はいいが、できない人もいた。
日本最高齢の福岡の女性、田中カ子(かね)さんは現在115歳。1903年(明治36年)1月2日生まれ。「ライト兄弟が初飛行の年に生まれた」とのこと。「ライト兄弟」といえば誰もが知る歴史上の人物。その同時代人がまだご健在ということになる。 「人類の飛行の歴史は意外と短い」この事実をあらためて思い返した。
デジタルへの移行とインターネットの普及は、第3次産業革命ともいえる大きな変化を人類の生活にもたらした。メディアには多大な変化が訪れ、企業は経験したことのない素早い対応と新たな発想が要求される。業種によっては存続が不可能となり、廃業か方向転換を強いられる。
前回書いた手書きの効用と漢字雑感の続き。前の稿で男と女の字を取り上げたが、女の字について感慨がまだある。まず努力の努、即ち努めるの字、これは女が又力を入れる、これが努力。又とは再び、くり返しの意。