Browsing: 伊 藤 実 佐 子

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 高校生の頃から神保町の洋書店を覗くのが好きだったので、タトル出版、つまりチャールズ・E・タトルの名前には親しみをもっていた。  タトルは第2次大戦後の占領期の東京で、マッカーサー元帥直属の部隊に所属していた。バーモント州の実家は五世代にわたり存続している歴史ある出版社で、ハーバード大学卒業のタトルの東京での任務は、国会図書館の復興だったという。

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 「掃苔(そうたい)」という言葉を知ったのは、社会人になって何年も経ってからである。墓石についた苔を掃き清めるということから、墓参りをすることが掃苔であり、墓苑を訪ねて有名・無名の墓石を読みながらその人物の生前を偲び、記録を綴ったものが「掃苔録」というのだと、それを趣味としている上司に教わった。