近くの市民公会堂の上映会で「長いお別れ」を見た。最近、シニア向けに公共施設を活用した割引の上映会が盛んだが、会場の９割は女性の高齢者が占める。 　本作は教育者だった父が認知症を患い次第に壊れてゆく過程で、その父を妻・２人の娘と孫が支えてゆく物語である。

　暮れの新聞で、五木寛之氏のインタビュー記事を読んで愕然とし、なるほどと目が覚めた思いをしました。五木氏は少年期に平壌で終戦を迎え、周囲に大量の死を見る過酷な引き上げ体験を持ち、長年人間の生と死について深く考えてきた直木賞受賞作家です。

　 　シニアという表現は通常、年齢に関係なく、年少者であるジュニアに対し、年長者を指すものだが、ただ単に上級者や年長者を指すこともあるようだ。 　特に日本語でシニアというと年齢的に老境の域に達した人、例えば、会社を定年退職し、その後