アメリカの未来
ここ1年余り、久しぶりに友達に会うたびに、よくも悪くも最初の話題は「トランプ」だ。誰もが皮肉っぽい笑みを浮かべて呆れたように首を振る。 メキシコ人へのトランプの極端な偏見差別発言に対して怒りと失望を感じる。女性や他のマイノリティーに対しても彼から思いやりも感じられない。
ここ1年余り、久しぶりに友達に会うたびに、よくも悪くも最初の話題は「トランプ」だ。誰もが皮肉っぽい笑みを浮かべて呆れたように首を振る。 メキシコ人へのトランプの極端な偏見差別発言に対して怒りと失望を感じる。女性や他のマイノリティーに対しても彼から思いやりも感じられない。
共和党党大会は一部の党議員がトランプ氏の大統領候補決定を拒み、大荒れだった。民主党はヒラリー候補がほぼ確実で、米国史上初の女性大統領誕生も視野に入ってきた。一説に、8年前、オバマの前にヒラリーが大統領の座を占めるはずだったが、新星オバマの勢いに屈したともいう。
大統領選に向けた民主、共和両党の予備選が7日に行われ、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官(68)が大票田カリフォルニア州ほか3州を制した。対立候補のバーニー・サンダース上院議員(74)は2州で勝利。同日夜、サンタモニカで行われた集会に参加したサンダース氏は「戦いは続いていく」と述べ、今後も選挙戦を続ける意向を示した。【吉田純子、写真も】
各党の大統領候補者が絞られた。いよいよ次は11月の本選挙だ。 大統領は国民の直接投票による多数決で選出されるのではない。現行は総数538人の選挙人(議員総数+ワシントンDCの3人)の過半数(270人)を獲得した者が新大統領に就任する…という間接投票方式である。