2020年を振り返って
参りました。イベントはほとんど中止になり、ワークショップも中止せざるを得ない。対面販売の機会もなくなった。収入の道は閉ざされてしまいました、とA氏。「海外からのインバウンドのお客は絶え、観光ガイドの仕事は消滅しました」と英語力を活かしていたH氏は嘆く。
参りました。イベントはほとんど中止になり、ワークショップも中止せざるを得ない。対面販売の機会もなくなった。収入の道は閉ざされてしまいました、とA氏。「海外からのインバウンドのお客は絶え、観光ガイドの仕事は消滅しました」と英語力を活かしていたH氏は嘆く。
今年のアメリカは、春のコロナ・パンデミックに始まって、職権の範疇(はんちゅう)を超えた警官の暴力で失われた黒人の命や人権を守るために、人種を超えた市民が立ち上がり、全米各地で抗議デモが連日のように繰り返され、それが暴動や放火略奪に発展。その後始末もできないうちに山火事やハリケーン、洪水と天災が追い打ちをかけた。
暑さ寒さも彼岸までと言う。やっと猛暑も落ち着いたが、新型コロナはまだまだ。 この時期、私の知人が身まかった。日本人がたった一人というナーシングホームの居住者だった。今なぜこんなことを書いたかというと、新型コロナ感染拡大で外出自粛になってから、知り合いが施設や病院に入ったら今生の別れになると本気で心配していたからだ。
新型コロナで自粛生活になってから、これまで目にしなかったことに出くわす。一糸まとわぬ姿で歩く女、今日で4人目。男は2人。同じ場所ではなく、同じ人でもない。もちろん、その人たちはマスクもしていない。人に話すと「頭がおかしい人だよ」と一笑に付される。では、なぜ今? 前だっていたはずでは? でも見かけなかった。
新型コロナウイルスの勢いを止めることができない。大打撃を受けた経済の巻き返しを図ろうと、各州で規制が緩和された。だが、緩和で気も緩んだのか、感染者数が増え続け特に大都市で急増し、何としても阻止しなければならない。 行政は、独立記念日前に緩和し、市民に盛大に祝ってもらおうと、懸命な対策を講じてきた。
新型コロナウイルス感染症は世界に猛威を奮い犠牲者を生み続けている。予防薬と治療薬が開発されるまでは手探りの戦いが続く。 そんな中で、日本の感染者、特に死者数が桁違いに低い状況に世界の注目が集まっている。ちなみに日本の死者数はアジアでは高い方だが、本稿執筆の7月初旬で主要国での人口当たりの死者数を日本と比較すると米国は51倍、英国が81倍、スペイン80倍、伊国72倍、スエーデン67倍、仏国57倍、ベルギー109倍という状況だ。
アメリカでは、COVID・19の感染者が最近また新たに急増してきた。対策本部の一員として重要な任務を担うアンソニー・ファウチ博士は、「群衆には入るな、もし入るのならマスク着用を確認しなさい」と警告した。 ところでかれこれ10年以上も前になるが、企業用プロモーションビデオ制作の発注を受け、撮影隊クルー7人程でロサンゼルスからメキシコ、ソノラ州の養豚場まで出掛ける機会を得た。
テレビで「死者の権利」という言葉を聞いてハッとした。なるほど、死者にも権利があるのだ。人権を主張する人は多いが、死者の権利を主張する人は聞かなかった。コロナウイルスの感染が急拡大した欧米では、コロナ感染死者は、臨終で行う聖体拝受・臨終の祈りなどに牧師も呼べないし、親族すら呼べない例が続出した。
「1カ月くらいの自主隔離が出来なくてどうする」などと強がっているうちに早くも3カ月。 少しずつ規制が緩められてロックダウン解除の第3段階に入って、バーやレストランに制限付きで開業許可が出た途端に、季節は春を飛び越えて初夏となり気温は上昇、車も人出も正常(?)に戻りつつある。
自宅拘束も2カ月を過ぎると、大統領のブリーフィングもだらしなくなり、気温の上昇と共に街に車や人出が増え、危機感も薄れて国民の堪忍袋がほころび始めている。 尋常でない感染への恐怖や緊張感の連続の中で人々が宗教によりどころを求めるのは理解できるが、教会に集う礼拝や集会を許可しろという要求も素直にうなづけない。
毎日、毎日が忍耐の連続だ。外出を制限され、家の中に閉じこもってフラストレーションはたまり、頭がおかしくなることもある。まん延する新型コロナウイルスの影響で、市民はかつてない不自由な生活を強いられている。極力避けなければならない外出だが、食料品の買い出しはやむを得ない。
武漢で発生し世界に広がったコロナ禍で街から人影が消えました。初めはタカをくくっていた日本も、横浜に寄港したクルーズ船を足止めし、2週間の船内隔離を実施しましたが、かえって船内感染が広がり多くの感染者を出しました。徹底した検査の必要性が叫ばれる中、韓国やドイツに比べると検査数は上がりません。