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 シアトルを発って日本へ。この春も、私たち夫婦の3カ月の介護の旅が始まった。  福岡の私の母は、95歳。この数年は、車で1時間ほどの所に住む妹が実家に通ったり泊まり込むなどして、ひとり暮らしの母を支えている。高知の夫の両親は、94歳と91歳。同居中だった義妹が2人の毎日を支えるようになって4年になる。

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 これまで時々活字で目にすることのあった、日本の「ふるさと納税」。思いがけなくも今回、熊本地震でその制度に接することになった。  熊本地震で地すべりや阿蘇大橋の崩落など南阿蘇村の立野地区に大きな被害が出たとの報道に、真っ先に浮かんだのは友人の実家のこと。

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 ここ数年、家庭の事情で日米間を数カ月単位で移動している私たち夫婦は、この『磁針』原稿の送信をはじめ、仕事のほとんどをインターネットに頼っている。困るのは、介護のために福岡の実家に滞在する時だ。92歳の母は、コンピュータとは無縁の暮らし。

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 現在、カリフォルニアでは長年の雨不足で節水を義務付けられている。その義務の徹底化のために大金をつぎ込んでいるようだが、その費用の一部で「水工場」の建設はできないものだろうか。  もう何十年も前にすでに子供用の科学雑誌で、アフリカの「砂漠緑化」のために水プラントを建設し海水から真水を作り出す、いわば「水工場」を建造するという特集があった。

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   思いがけなくこの夏、あるシアトル日系先達の山に懸けた情熱を知った。  今月半ば、一年ぶりに訪れたレニア山国立公園でのこと。中腹にあるパラダイス・インで催されたパーク・レンジャーによるプログラムのテーマは『To Climb A Mountain』。夕食後ロビーに集っ

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   先ごろ、昨春日銀総裁を退任した白川方明さんのための、高校同期生による慰労会が、東京で催された。  白川さんが特任教授を務める青山学院大学のアイビーホールに参集したのは、関東在住の福岡県立小倉高校20期生。同窓会の常連だけでなく、

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   「エル・エル・シー? エル・シー・シー?」と舌をかみそうになりながらも昨年、新しい言葉が日本に入って来た。日本でも格安航空会社(Low Cost Carrier)が次々と国内便の運航を開始し、その総称として、LCCという言葉が頻繁に使われ始めたのだ。

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   月に何度か「博多ラーメンが食べたいよー」と欲求不満が爆発する。麺ならなんでもいいが特にラーメン(場末のラーメンだともっといい)が食べたい。  最近当地でもトンコツ、九州、博多などという名前でトンコツベースのラーメンが食べられる。

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   5月の18日に右目の、23日に左目の白内障の手術を福岡の病院で受けた。  経過は実に良好で、手術を受ける前の不便さや不快さはいったい何だったのだろうと自問してしまうぐらいに明澄な視力を回復した。  いや、回復というのは正確な表現ではない。

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   美しい夕陽が自慢の土地は、少なくない。中でも、赤い大きな夕陽が海に沈むさまは特別華やかだ。台湾を旅した時は、淡水の夕陽の美しさを土地の人が自慢していた。フランスへと誘う海外旅行カタログは、夕陽のモンサンミシェルの魅力を語っている。

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   暴れん坊将軍とは、私の父についた名だ。決して、時代劇のヒーローのように颯爽としているわけではない。  責任ある社会人として、また権威ある家長として尊敬されて来た穏やかな性格の父が、90歳を過ぎて近年、アルツハイマーの

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 再度日本に来ている。母の誕生日を祝い、日頃両親の手助けをしてくれている妹夫婦に少しでも骨休みしてもらおうと、福岡の実家に2週間近く滞在した。  89歳を迎えた母は、認知症の進んだ93歳の父との二人暮らし。  温和な性格で、かつて人に手を挙げたことも暴言を吐いたことも無かった父だが、