Browsing: 駒井明

磁針
0

 古びた印刷機は暗闇の中で静かに復活の時を待っていた―。  羅府新報社の社員通用口の傍らに一枚の白黒写真がある。写真の中の男は何かを耐え忍ぶがごとく、こわばった表情を浮かべ、カメラのレンズを見つめている。【吉田純子】